おすすめの毛玉除去剤とか対策以外にも「「正常な頻度」とか「子猫がいつから毛玉を吐くのか」っていう部分もまとめてあるにゃ。
目次
毛玉対策・ケア方法
- 毛玉除去剤(ラキサトーン・ペトロモルト)
- ブラッシング(長毛種は朝晩2回、短毛種も1日1回が理想)
- ヘアボールケアフード
- トリミング(カット)
- 猫草
毛玉除去剤については動物病院で処方されることもあり、かなり効果が期待できます。「ラキサトーン」がかなり有名ですが調べてみると「 ペトロモルトの方が効く 」という口コミがいくつか見られました。舐めてお腹の中に入るものなので、添加物や薬用成分が気になりますよね。
普段はブラッシングやヘアボールケアフード・猫草などでケアをしてあげて、それでも吐く仕草だけで吐かない&食欲不振といった症状が出てしまった時に毛玉除去剤を上手く使うと良いです。また、たまにブラッシングをやりきれないからといってライオンカット(胴体部分の毛を全てカットする)にする人がいますが、あれはNGです。
確かに、飲み込んでしまう毛の量は圧倒的に減りますが、毛が無くなってしまいストレスとなり舐性皮膚炎(ストレスによって過剰にグルーミングして脱毛・炎症を起こす)になる可能性もあります。また、シャンプーが効果的という意見もありますが個人的にはどうかな?といった印象です。
シャンプー自体が苦手な子もいます(ストレス)し、シャンプー後にドライヤーでしっかり乾かしてあげても、その後グルーミングを執拗に行うケースが多いです。これがシャンプーによるストレスなのか、シャンプー後の毛なみに違和感を感じているのかは分かりませんが、シャンプーによって抜け毛を取り除けても、執拗なグルーミングによって新たに毛を飲み込んでしまう可能性があります。
ブラッシングも苦手な子がいるので「猫のしつけ」を参考にして頂き小さい内から慣らしていくか、撫でられるのが好きな子なら「グルーミング手袋」や、水で手のひら全体を軽く濡らして頭から尻尾に向かって撫でてあげるとごっそりと毛が抜けます。(抜け毛でかなり散らかりますが効果はあります)
ヘアボールケアができるフードについては、繊維質を多めにし腸内にある毛を繊維質で絡めとり便と一緒に排泄させる効果があると言われています。ただ、猫は本来繊維質を取る動物ではないので過剰な繊維質によって腸内を傷つける可能性も否定できません。効果についても賛否あり、当サイトとしてはあまりおすすめしていません。
猫草については諸説あり、有力な実験データがある訳ではありませんが、猫草を食べた後に吐き出す子が多いのを見ると、「草が胃を刺激し、毛玉を吐きやすくする」といった説にはある程度信ぴょう性がありそうです。
そもそもなんで?猫が毛玉を吐く理由
猫はきれい好きなので自分で舐めて毛づくろいをします。その際、毛が絡まってできた毛玉なども上手に噛んでほぐしながら毛づくろいをします。猫の舌は小さな突起が無数にあり、ザラザラとしていてグルーミングするだけでもある程度の毛の絡まりをほぐすことができます。
但し、ザラザラとした舌は同時に抜け毛を絡め取り易く、グルーミングによって大量の毛を飲み込んでしまいます。通常は飲み込んだ毛はうんちと一緒に排泄されますが、毛を大量に飲み込んでしまうと毛玉を吐き出します。つまりうんちと一緒に排泄できなくなった毛がお腹の中で溜まってしまうので毛玉を吐き出します。
因みに、猫は上記の理由からよく吐き出す動物で、猫が吐き出すにあたって人間が嘔吐するほどの苦痛は無いと言われています。見ているととても辛そうですが、吐きたいのに吐けない方が病気の可能性もあるので、きちんと毛玉を吐き出せている内は心配しなくても大丈夫です。
猫が毛玉を吐く頻度は?
完全に個体差によりますが長毛種の方が吐き出すペースは速いです。ただ、ある程度お腹に溜まってきてから吐き出し始めるので、 毎日吐いている子はいません。但し、1日の中で1回では終わらず2~3回は続けて吐き出す ことが多いです。毛玉の場合は頻繁に吐く子でも1週間に1回くらいのペースになる子が多いです。
猫にとって吐くという行為が人ほど苦痛ではないといっても、胃や腸に負担をかけていることに違いはありません。1週間に1回くらいなら良いですが毎日(1週間以上)吐いている場合は毛玉以外が原因かもしれないので一度獣医に相談してみましょう。
毛玉を吐かない猫もいる
頻繁に吐く子もいれば、生涯を通して一度も毛玉を吐かない子もいます。毛玉を頻繁に吐く子については長毛種の方が多いです。これは短毛と違い、一本一本の毛が長い為、お腹の中に溜まり易くうんちと一緒に排泄されにくい為です。とは言っても、短毛の子でも毛玉を吐く子はいるのであくまで傾向として長毛種に多いということです。
但し、吐こうとしてコポコポやっているのに吐けないのが続くと毛がお腹の方に行ってしまいます。それでも便と一緒に排泄されれば良いんですが、飲み込む毛の量があまりに多くお腹の中に詰まってしまい、吐き出すことも便と一緒に排泄することもできなくなってしまうのが毛球症です。
毛玉をうまく吐けないのが毛球症
飲み込んだ毛がお腹の中に溜まってしまい、吐き出すことも排泄することも出来なくなってしまうと、「毛球症」という病気になり、食慾不振・吐くそぶり(実際には吐けないので仕草だけ)・便秘・腹痛(お腹に便が溜まって痛いにで触られるのを嫌がる)などの症状が出ます。
この場合、症状が軽い場合はラキサトーンなどの毛玉除去剤を舐めさせて強制的に便と一緒に排泄させます。症状が進行して腸閉塞を起こす可能性がある場合は外科手術で取り除くこともあります。毛玉をうまく吐く・排泄できない子は腸閉塞に至る前に定期的に毛玉除去剤を与えて毛玉を予防してあげる必要があります。
因みに上記の画像はリアルに猫が吐いた毛玉だとグロテスクなので、毛玉っぽい画像を用意しただけです。リアルなものは腸に溜まっているいることが多く、細長い形をしていることが多いです。
毛玉の取り方・カットの方法
ブラッシングを嫌がる理由に「毛玉がブラシにひっかかって痛い」ということがあります。実際に猫が感想を言った訳ではありませんが、毛玉部分にひっかかったタイミングでそれまで大人しかった猫が「フニャッ!」と鳴いたり噛もうとしてくるので間違ってはいないでしょう。
定期的にブラッシングをしていればそれほど毛玉がガチガチになることはありませんが、ブラッシングを忘れてついサボるとお腹・わきの下・内股あたりに毛玉ができやすいです。(長毛種に多い)この場合、ぬるま湯で絞ったタオルや濡れティッシュで毛玉を挟んで毛玉をほぐしてあげて下さい。
それでもダメそうなら潔くカットします。猫を傷つけないように慎重にカットしましょう。毛玉は放っておくと周りの毛を絡め取りどんどんと大きくなり、最初は毛先だけだったのが最終的には体に密着するように大きくなります。ここまでくると猫のストレスも大きく、毛玉部分が皮膚炎を起こす可能性もあります。ここまでくる前、毛玉が毛先で固まった状態の内にケアをしてあげましょう。
猫はいつから毛玉を吐くのか?
完全に個体差によります。長毛種なら早い時期から毛玉を吐く子もいますし、短毛なら一生吐かない子もいます。当然逆のパターンで、珍しいでしょうが長毛でも一生吐かない子もいますし(知らない間に外で吐いているかもしれませんが)、短毛の子でも頻繁に吐くケースがあります。
なので具体的に「いつから」・「何か月から」という訳ではなく、その子の体質によるとしか言えません。なので、まだ毛玉を吐いたりしたことが無いのであれば毛玉ケアフードや毛玉除去剤を使用する必要はありません。
毛玉ケア以外にも原因や頻度についてもまとめたので、愛猫の毛玉が気になっている方は参考にしてみて下さい。