メインクーンの平均寿命と長生きのコツを伝授!

キャットフード博士
ここではメインクーンの平均寿命と長生きのコツについてまとめました。
メインクーンは純血種のでは遺伝疾患が少なく、丈夫な種類です。
加奈子
へー、じゃあ長生きするんだ!?
性格も良くて丈夫で長生きなんて最高じゃなーい!
え、でもメインクーンの平均寿命は11~14歳?ちょっと短くない?
小太郎
加奈子ちゃん、博士は長生きとは言ってないにゃ!
メインクーンと暮らすうえで、どんなこと・どんな病気に気を付ければよいのかをまとめたにゃ!
メインクーンと暮らしている人も、これからメインクーンを迎える人も参考にしてみてにゃ。

 

メインクーンの平均寿命

メインクーンの平均寿命は11~14歳前後と言う説が最も多いです。最新の調査では一般的な猫の平均寿命は15.04歳とされていますが、これは「完全室内飼い」と「外に出る子」の平均値です。メインクーンを飼っている方は基本的に完全室内飼いだと思うので、これを考慮すると一般的な猫と比べると「メインクーンの寿命はやや短め」と言えるかもしれません。

 

調査年 全体(平均寿命) 外に出ない(平均寿命) 外に出る(平均寿命)
2012年 14.45歳 15.74歳 12.33歳
2013年 15.01歳 15.99歳 13.16歳
2014年 14.82歳 15.69歳 13.19歳
2015年 15.75歳 16.40歳 14.22歳
2016年 15.04歳 15.81歳 13.26歳

出典:一般社団法人 ペットフード協会「平成28年 全国犬猫飼育実態調査」

 

このデータでは雑種が全体の79.2%でメインクーンの割合は全体の0.9%でした。その為データの8割は雑種のデータということになりますが、注目なのは2016年のデータを見ると「外に出ない」子と「外に出る」子とで約2.5歳も寿命に差が出ていることが分かります。

 

このことから、メインクーンに限らず猫を長生きさせる上で「完全室内飼い」が大きな要素になることがわかります。外の世界はケンカによる感染症や交通事故などのリスクがあがりますからね、メインクーンを放し飼いにする方はまずいないと思いますが、もし放し飼いで飼おうと思っている方がいたら、「室内飼いの方が長生きできる」と覚えておいてください。

 

メインクーンを長生きさせるコツ

ここからはメインクーンを長生きさせるコツをご紹介します。また、メインクーンが好発する病気についても軽く目を通しておいて異変に気づいたら早めに受診することをおすすめします。

 

キャットフードの選び方

メインクーンを長生きさせる上でキャットフード選びは欠かせない要素です。メインクーンには「 高たんぱく・高脂質・グレインフリー(穀物不使用)」なキャットフード を選んであげて下さい。一般的な猫にも言えることですが、猫は犬とは違い完全な肉食動物です。なので猫が必要とする栄養素のほとんどは肉や魚に含まれています。

 

メインクーンは飼い猫の中では最大と言われる大型種です。1歳までで8割ほど成長しますが、完全に成長が止まるのは3~4歳とも言われています。この期間は単に「子猫用(キトン)」をあげれば良いという訳ではなく、上記で紹介したような栄養価が高く、消化・吸収に優れたフードが最適です。

 

メインクーンは「大型」と「成熟に時間がかかる」ことがあだとなり、若年層での関節疾患が多い種類でもあります。なのでこの期間は消化・吸収に優れた高たんぱくなフードを食べさせることで筋肉量を増やし、足腰にかかる負担を軽減します。

 

「脂質」は猫が猫にとってエネルギーに変えやすい栄養素です。もちろん多すぎれば太りますが、炭水化物よりもエネルギーに変えやすく満腹感を得られやすいので食べ過ぎの予防にもつながります。穀物は炭水化物だけでなく、糖質も多く太り易い食材なのでグレインフリーがおすすめです。

 

メインクーンの運動量を確保する

メインクーンは北アメリカの自然で育ってきた種類です。その為、飼い主に遊んで貰うのも大好きです。長い被毛に覆われているので気づきにくいですが体はがっしりとした筋肉質な体をしています。この体を維持する為にも運動量の確保が必要です。

 

特に遊んであげる時は手で遊ぶのではなく、ヒモの先に軍手でもなんでも良いのでくくりつけ、キャットタワーなどを取り入れてメインクーンが上下に動くように遊んであげると良いでしょう。平面で遊ぶよりも上下運動を取り入れた方が少スペースで効率的にカロリーを消費できます。

 

ただ、「キャットフードの選び方」でも紹介しましたがメインクーンは若年層での関節疾患が多い種類です。あまり激しく飛び降りたりしないよう飼い主側でコントロールしてあげましょう。キャットツリーは床と天井でしっかりと固定できるものを選んだ方が長持ちします。

 

メインクーンは雑種の1.5~2倍大きくなることがあるので、大きな子がキャットツリーから飛び降りたり飛び乗ったりを繰り返す内に根本から折れやすい為です。キャットツリーが無くても押入れやテーブル・椅子などの段差を使ってうまく遊んであげると良いでしょう。

 

高齢時の体重管理

メインクーンは11歳以上になると約三分の一の子に「運動量の低下」が見られるという調査結果があります。詳しくは「メインクーンの病気」をご確認下さい。運動量が低下することで筋肉が脂肪に変わっていき、痩せにくい体になっていきます。

 

特に猫は6歳を境に糖尿病の発症率が上がります。加えて運動量が減ることで体重の増加につながり、糖尿病のリスクを高めてしまいます。こういったケースにも「高たんぱく・高脂質・グレインフリー」のキャットフードがおすすめです。

 

高品質なフードを食べさせたからといって運動量が増える訳ではありませんが、体形の維持や肥満の予防につながります。運動量が減ってくると食事の量をコントロールし、一日のカロリー摂取量を調整してあげなければいけません。

 

メインクーンが10歳を過ぎたあたりから運動量に注目して日ごろからよく観察してあげましょう。もし明らかに運動量が減っているようなら、給餌量を調整してあげて下さい。

 

避妊・去勢手術

避妊・去勢手術によって寿命が延びる訳ではありませんが、手術を受けることによってオス・メスそれぞれの 性器に起きる特定の病気を予防 することができます。メインクーンが特別性器の病気を好発する訳ではないので「室内飼いにするし手術は不要」と考える方も少なくないかもしれません。

 

避妊や去勢手術によって好発する病気もあります。代表的なものでいけば手術を受けた子の大半が太り易くなることから「肥満」はデメリットとしてあげられるでしょう。但し、手術を受けることで発情期のスプレー行為が減るなどのメリットもあります。

 

避妊・去勢によるメリット・デメリットについては「猫の避妊・去勢手術の費用やメリット・デメリット」を参考にして下さい。また、手術の内容もいくつかあり、費用やメリット・デメリットの内容が変わるので事前に獣医からしっかりとした説明を受けてから行うようにしましょう。

 

朝晩2回のブラッシング

メインクーンは長毛種です。長毛種は短毛と比べて自分で毛づくろいをする際に、お腹のお中に毛がまたまり、詰まってしまう病気(毛球症)を発症し易いです。少しでも抜け毛を飲みこまないようにする為にも朝晩2回のブラッシングをしてあげましょう。

 

真夏の熱中症対策

メインクーンは長毛種なので、短毛の子と比べると熱がこもりやすく熱中症が心配です。夏場お留守番をさせる時や、車内で待たせている時は必ず温度管理を徹底しましょう。27~28℃くらいに設定しておくと猫は過ごしやすいようです。

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