子猫が吐く原因と「嘔吐後も元気な場合」と「危険な場合」の見分け方

キャットフード博士
ここでは子猫が吐く原因についてまとめました。
また、吐いた後も元気な場合・危険な吐き方・ミルクを吐く原因など、「子猫が吐く原因と対策」について詳しくまとめました。
飼っている子猫が嘔吐している方は参考にしてみて下さい。
加奈子
成猫なら吐いたくらいなら様子を見ることもあるわよね?
子猫が吐くとそんなに危険なの?
小太郎
どういう状況で吐いて、その後の食欲や元気によって危険かどうかは変わるにゃ。
特に子猫は体力がないからね、さっきまで元気だったのに急にぐったりすることもあるにゃ。

 

子猫が吐いた!「こんな吐き方は危険」

  • 1度だけでなく何度も吐いている
  • 吐いたものが紅茶色(血が混じっている)
  • 下痢や元気がないなど、嘔吐以外の症状がある
  • 吐しゃ物に異物が入っている(ヒモやビニール袋の破片など)
  • 腹痛がある(背中を丸めてうずくまっている)
  • 吐しゃ物からうんちのニオイがする(腸閉塞)

 

基本的に1回吐いてその後元気で変わった様子もなければ様子を見て構いません。断続的に吐いていたり、嘔吐以外の症状が診られる場合は病気の可能性があるのでできるだけ早く病院に連れていき診断してもらいましょう。

 

子猫が吐いた後も元気な原因

ここからは子猫が吐いた後に元気なパターンをまとめました。基本的に吐いた後に元気で下痢などの症状がなければ様子を見て平気です。ただ、何度も続けて吐いている場合は獣医に相談しましょう。

 

暴れすぎで吐く

食べてから直ぐに興奮して走り回ったり、急いで食べたりすると未消化の餌をそのまま吐いたりします。この場合、吐き戻したフードはまだキャットフードのニオイがするのでまた食べようとします。食べても問題はありませんが、食べ過ぎて吐いている可能性もあるのでよく観察してあげて下さい。

 

突然激しく暴れだしたり、よだれを垂らす、横になって手足をばたつかせるなどの症状がある場合はもしかしたら「てんかん発作」の可能性もあります。youtubeに猫のてんかん発作の動画が出ているので見比べたり、動画を撮って獣医に見せて相談してみて下さい。どちらの場合も吐いたあとはいつも通りケロっとしています。

 

「てんかん発作」の場合は発作前にウロウロしながら鳴きわめいたりする他、発作が収まった直後はしばらくじっとしている子が多いです。その後いつもと変りなく元気になるので、発作直後に元気がないと心配する必要はありません。またてんかん発作の場合、決まった時間などはなく突然発作が起こります。

 

空腹時間が長すぎて吐く

成猫や決まった時間に餌をあげている子に多いんですが、空腹時間が長いと胃液を吐いてしまいます。この場合、吐しゃ物は無色の泡のパターンが多いです。(黄色い胆汁の場合もある)吐いた後ケロっとしていてご飯も食べて元気があるようなら病気の心配はありません。ただ、成猫とは違い子猫の場合は空腹時間が長いのは危険です。

 

子猫は胃の容量が少ないので簡単に低血糖症を起こしあっという間に亡くなってしまうこともあります。決まった時間にご飯をあげていて、毎回ご飯の前に吐く場合は空腹時間が長いことが考えられるので、1日にあげる量は変えずに、1回あたりの量を減らしてその分回数を増やしてあげて下さい。

 

また、空腹時はフードをがっつき易く、結果として食べ過ぎてしまい未消化のフードを吐くことが多いです。やはり吐いた後はケロっとしていて、新しいフードを欲しがったり吐いた未消化のフードを食べたりします。決まって餌の前後に吐く場合は回数を小分け手にしてあげてみて下さい。

 

食べ過ぎで吐く

猫は基本的には犬のように自分の限界を超えて食べることはしません。どちらかというとちょっと食べてはフラフラしてまた戻って食べての繰り返しをする子が多いです。ただ、中には決まった時間にご飯をあげている子やついつい食べ過ぎてしまう子がいます。

 

この場合、1回あたりの量を減らして回数を増やしてあげて下さい。例えば、30gを1日3回あげていたなら、15gで1日6回にしたり20gで1日4~5回にするようなイメージです。食べ過ぎの他に食べる速度が速い子も、胃で水分を吸って膨らんだキャットフードを吐いたりするので、回数を増やしてあげると効果があります。

 

猫草を食べた

諸説ありますが、猫草は猫の胃を刺激し嘔吐し整腸作用があると言われています。(毛玉を吐き出す為など色々言われています)特に猫草を置いていない場合、あなたの知らないところで観葉植物の葉などを食べていないかよく観察しておいてください。中には猫に有害な植物も多くあるので観葉植物を置いている方は猫に危険な植物を調べておきましょう。

 

毛玉を吐いた

子猫が短毛なのか長毛なのかにもよりますし、毛玉が貯まり易いのかにもよるんですが、早い子だと6ヵ月頃から毛玉を吐く子もいます。吐いたものの中に毛が混じっていないかチェックしてみて下さい。毛が混ざっている場合は猫の生理現象なので放っておいて問題ありません。

 

毛玉といっても消化液と一緒に液状で吐くこともあります。また、毛玉を吐くばあい1度の嘔吐につき2~3回場所を変えながら何度も吐きます。

 

虫を食べている

うちの子もカナブンくらいのサイズなら食べることがあります。虫を食べたからといって死んでしまうことはありませんが、やはり消化に悪いので吐き出してしまうケースが多いです。特にカブトムシやゴキブリ、カナブンなど硬い甲羅がある虫は吐くことが多いです。基本的には室内飼いにして室内に虫が入らないようにしてあげましょう。

 

子猫が吐いた後に元気がないのは危険?

「子猫が吐いた後に元気がない」というだけでは危険かどうかの判断は出来ませんが、放っておいて良い状態でないのは確かです。吐く前に何か変化が無かったか(離乳食を始めた・脱走した先で何か食べたかもなど)も重要になってきます。また、吐く回数にもよります。

 

病院が開いている時間であれば連れていってあげて下さい。病院が休みであればその後の変化(何回吐いたか・ご飯や水は飲んでいるかなど)を細かく記録し、翌日もまだ吐いたり元気がないようならできるだけ早く受診し、状況を獣医に伝えて下さい。

 

なんで⁉子猫がミルクを吐いてしまう理由と対策

原因はいくつか考えられます。「飲ませ方」に問題がある場合もありますし、「ミルクの濃さ」が問題になることもあります。「子猫がミルクを吐く原因と対策」を参考に、いくつか試してみて下さい。

 

子猫が毛玉を吐くのはいつから?

7 猫はいつから毛玉を吐くのか?」にもまとめましたが、長毛・短毛に加えて体質的な個体差がかなり出ます。早い子は生後6ヵ月頃から吐きますが、毛球症で吐きたくても吐きだせない状況になるとぐったりして食欲も無くなるので直ぐに異変に気付けるはずです。

 

毛玉の場合は吐けている内は全く問題ありません。怖いのは吐けなくなった時の毛球症なので、吐いている内は過剰に心配する必要はありません。強いて言えば、母猫がグルーミングしている内は平気です。自分でグルーミングをするようになったら毛玉を吐く可能性があると考えて良いでしょう。

 

どうしよう⁉子猫が泡を吐いた!

この場合、朝食の前が多いです。子猫は胃の容量が少なく、小まめに餌を与えなければいけませんが、就寝時はどうしてもあげられません。なので晩御飯から朝食までの時間が長く、空腹によって胃液が逆流してしまっている可能性が強いです。「ご飯の間隔が空いた時に決まって吐く」ようならほぼこれが原因と言って良いです。

 

可能であれば寝る直前に餌(ミルク)を与える・朝少し早い時間に起きて餌を与える・自動給餌機を購入して深夜に一度給餌するなど、子猫が小まめに食事をとれるように心がけてあげて下さい。

 

子猫が吐いた上に下痢もしたけど何か病気?

これも「下痢と嘔吐」という症状だけではなんとも言えませんが、可能性としては感染症や毒物の誤飲などの可能性が考えられます。子猫は体力が無いので病状が一気に悪化することも珍しくありません。可能であればできるだけ早い段階で病院に連れていってあげて下さい。

 

特に、初めて子猫を育てる方は「下痢」や「嘔吐」もどの程度から危険なのかという判断が出来ません。万が一も考えて獣医の指示を仰ぐのが良いでしょう。成猫の場合は絶食をしたりしますが、子猫は短時間の絶食で低血糖症を起こしてしまうので、素人の判断で行うのは危険です。

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