【保存版】子猫が離乳食を食べない時の対処法と離乳食の疑問まとめ

小太郎
加奈子ちゃん、僕が子猫だった頃ってどんな子だったにゃ?
加奈子
あの頃は可愛かったなー。
付きっきりだったもん。
離乳食もなかなか食べてくれなくてさー!
キャットフード博士
加奈子さんもあの時は大変でしたね。
子猫の離乳食に関する疑問や、離乳食を食べてくれない時の効果的な食べさせ方・与え方、離乳食を与える時期など、子猫の離乳食に関する内容を徹底的にまとめました。
子猫の離乳食で分からない事がある方は参考にしてみて下さい。

 

子猫が離乳食を食べない時の確認事項と効果的な食べさせ方・与え方

ここでは、子猫が離乳食を食べてくれない時に確認して欲しい内容と、効果的な食べさせ方・与え方をまとめました。子猫は短時間の絶食で低血糖症を起こしてしまうので、参考になんとかして食べさせてあげて下さい。

 

指で上あごに塗る(まずは味に慣れさせる)

まずは離乳食の味に慣れて貰う為に、指ですくって強引に上顎に塗ります。お腹が空いている時の方が口を開けてくれるので、ミルクの前(空腹時)に行う方が効果的です。上顎が難しい場合は少し汚れますが、口の周りや鼻の先に少し付けるだけでも大丈夫です。

 

通常、ミルク前に上記の方法で離乳食をあげていると2~3日で離乳食を食べ始めます。まだ乳首が恋しくて離乳が難しい場合は、離乳食を液状にして哺乳瓶であげてみて下さい。

 

人肌くらいに温める(冷たすぎ・熱すぎはNG)

成猫にも言えますが、離乳食が冷たい過ぎても熱すぎても食いつきが悪くなります。当然ですが熱すぎは火傷の原因にもなるので注意指定下さい。猫が最も嗜好性が上がる温度は人肌(38℃前後)で、これくらいの温度が猫にとってもっともニオイを感じやすい温度と言われています。

 

温度計を使ってまでしっかりと図る必要はありませんが、指先で触って熱くも冷たくもない温度に調整してからあげてみて下さい。それでも食べない場合は多少強引に口の中に入れたり、口の周りに塗ってあげて離乳食に対する警戒心を解いてあげる(味に慣れさせて食べ物だと人強いさせる)のも必要です。

 

ミルクで離乳食を作る

離乳直後はまだまだミルクの味が恋しい時期です。子猫(キトン)用のドライフードを今まであげていたミルクでペースト状にしてあげてみて下さい。食いつきが悪ければミルクの割合を増やして「ドライフード風味(ミルクに対して砕いたドライフード1~2粒)」くらいの状態であげても構いません。まだ自発的には食べないので指で口に入れてあげて下さい。

 

これで食べてくれるようになったら少しずつドライフードの量を増やして、逆にミルクの量を減らして固さ(シャバシャバ→ペースト)を調整してあげましょう。離乳食の固さに応じて、哺乳瓶→スプーン→お皿といった具合に上げ方も少しずつ変えていきましょう。

 

柔らかくしてみる(ミルクの割合を増やす・ペースト状にする)

もしかしたら離乳食の固さが合っていないのかもしれません。離乳直後はペースト状にして慣れてきたら咀嚼できる程度の食感がある食べものにしていくのが理想的です。ドライフードをふやかしている場合はミルクや水分の割合を増やしてみたり、市販の離乳食をあげている場合はミキサーにかけてペースト状にしてあげてみて下さい。

 

味を変えてみる

「ワガママを言えば違う味にしてくれる」というのが癖になることもあるのであまりおすすめしませんが、離乳食の味が苦手なのかもしれません。魚系をあげているなら肉系に変えてみる、肉系でもチキン・ラム・牛など色々なタイプがあるので食いつきが良いものを試してみましょう。

 

ドライフードにしてみる

生後2週から乳歯が生え始め、5週目には生えそろいます。この頃になると母猫がいても乳首を噛まれるので徐々に母猫がミルクを与えるのを嫌がり、野生であれば母猫が捕ってきた獲物を与えるようになり、自然と離乳していきます。当サイトとしては永久歯に生え変わる生後5ヵ月を目途に完全にドライフードへ移行するのを推奨します。

 

なので、5カ月まではドライフードをぬるま湯でふやかしたものを与え、少しずつ水の量を減らしていく方法がおすすめです。ただ、上記のこともあり「獣医によっては乳歯が生えそろった段階でドライフードをあげても平気」という方もいます。生後2~3ヵ月でドライフードの方が食いつきが良ければドライフードに移行してしまうのもありです。

 

【最終手段】ミルクに戻す

獣医によっては「離乳を始めたらミルクをあげずに離乳食だけにしなさい」という方もいます。確かに 完全にミルクをカットした方が離乳が進みます。 ただ、子猫は短時間の絶食で低血糖症を起こします。1回なら平気ですが2回目の離乳食も全く口を付けないのであればミルクを与えましょう。

 

最悪、どしても離乳食を食べてくれない場合は乳首をかみ切ってしまうまでミルクでも良いでしょう。野生の猫も歯が痛くなってくれば自然と母猫が母乳を与えなくなります。離乳食を緩くして哺乳瓶であげるのも試してみて下さい。お皿から食べられなくても味には慣らすことができます。

 

ミルクから離乳食への切り替え方

  1. ミルクを指先につけて舐めさせる(指から食べることに慣れさせる)
  2. 離乳食を指に付けて舐めさせる(離乳食の味に慣れさせる)
  3. スプーンで離乳食を食べさせる(ペースト状の方があげやすい)
  4. お皿から離乳食を食べさせる(お皿は浅いものを使う)
  5. 毎日下痢になっていないかチェック(万が一の為に記録を取る)

 

上記を2~3日で切り替えられる子もいますし、1週間以上かかる子もいますが上記を根気強く続けることで離乳食への切り替えができます。次のステップに進んだ時に 上手くできない場合は一つ前の段階に戻ってからまた次のステップに進む と良いでしょう。

 

ステップ2からは先に離乳食をあげます。(ミルクの後だと満腹で食べない為)最初の内は離乳食の味に慣れさせるのが目的なので、2~3口舐めた後にミルクを与えましょう。離乳食の量を増やしていくとミルクを飲む量が減ってくるので常にお水を飲めるお皿も用意します。

 

ご飯の回数については「子猫の育て方」を参考にして下さい。離乳初期はまだ固定物の消化に慣れていないので下痢をするケースがあります。基本的には何かあった時の為に常に記録をとった方が良いんですが、この時期も便の状態をチェックし、下痢をしているようなら離乳食をミルクやぬるま湯で薄めてあげましょう。

 

子猫に離乳食を与える時期はいつからいつまで?

離乳期は 1週間程度 で良いです。ただし、ここで言う離乳食とは完全なペースト状のもののことです。そこから少しずつ触感のあるもの(茹でたささみ肉や離乳食の缶詰をそのままなど固くなくて咀嚼するもの)を与えていきます。

 

生後3~4カ月あたりまではこういった柔らかくて咀嚼するようなものを与えます。(ぬるま湯でふやかしたキャットフードでもOK)生後5か月になれば永久歯に生え変わるのでここで初めて完全なドライフードに切り替えるのを推奨します。

 

獣医によっては「離乳期を1週間やったらドライフードにしてよい」という方や「生後2か月で完全にドライフードにして良い」という方がいますが、「食べられる=消化できる」ではないのでできれば永久歯に生え変わるまでは水分量が少なく固いものは控えた方が良いでしょう。

 

あまり手をかけてあげられない場合は離乳期(1週間)の後にドライフードに変えても構いませんが、必ず毎日うんちの状態をチェックし、記録をつけておきましょう。「ミルク→離乳食や茹でたささみ肉→ドライフード」の順番に水分量が減っていき、それに伴い消化しにくくなります。

 

子猫用の離乳食の作り方

ここからは離乳期(約1週間)に使う離乳食(ペースト)の作り方をご紹介します。離乳期以降に関しては、子猫用の缶詰やドライフードをぬるま湯でふやかしたフードで代用ができます。

 

ドライフードを使った離乳食の作り方

ドライフード(子猫用か全年齢対応の総合栄養食)をすり鉢で擦ったり、ジップロックに入れて叩きある程度細かくします。少しずつぬるま湯を足していき、ペースト状に仕上げます。離乳のペースに合わせてぬるま湯の量を調整してください。

 

離乳初期は水分が多いシャバシャバの状態に仕上げます。離乳後半はお皿に山のように盛れるような固めのペースト状に仕上げましょう。今まで飲んでいてミルクでふやかしたり、しあげにミルクを粉の状態でふりかけてあげても良いです。

 

子猫(キトン)用缶詰を使った離乳食の作り方

缶詰食は離乳初期には少し硬いです。ミキサーやすり鉢を使ってペースト状にし、離乳状態によってぬるま湯やミルクでペーストの粘土を調整してあげましょう。離乳開始から1週間程度で離乳が完了するのでその頃には缶詰もそのまま食べられるようになります。

 

子猫の離乳食は市販と手作りどっちが良いの?

「手作り」がどこまでの範囲を言うかによって変わります。子猫は多くの栄養を必要としますが消化能力が低いので完全な手作り食はおすすめしません。「子猫用または全年齢対応の総合栄養食を水を加えてペースト状にした」手作り食であれば全く問題ありません。

 

市販のものというと、ほとんどが缶詰かレトルトパウチに入ったものです。これらについても「子猫(キトン)用」または「全年齢対応の総合栄養食」という記載があれば問題ありません。逆に「子猫用と書かれていても、総合栄養食と書かれていない場合は栄養価の低い食事」なので推奨できません。

 

子猫に与える離乳食の量はどれくらいが適量?

離乳食を与える量については、最初に一口舐めさせただけで次からペースト状の離乳食を食べる子もいますし、離乳までに時間がかかる子もいます。なのでこれといった決まりはありませんが、ミルクの前に離乳食をあげるのを基本にします。

 

初日はシャバシャバの離乳食を舐めさせて、翌日から少しずつ水分量を減らしていきどんどん離乳食を食べるようなら次の食事からミルクをやめて離乳食にしてしまって大丈夫です。まだミルクを欲しがるようなら、離乳食を舐めさせた後にミルクを与えて下さい。

 

基本的に 舐める(強引に食べさせる)回数と粘土(水を減らしていく)を少しずつ増やしていく イメージで良いです。離乳食を食べる量が増えてくると、ミルクの時とは違い体内の水分量が減ってきてしまうので、新鮮な水が飲めるお皿も用意してあげて下さい。

 

1日に子猫に離乳食を与える回数は?

週齢にもよりますが「3 子猫のご飯を一日にあげる回数」を参考にしてみて下さい。基本的には 離乳中はミルクの回数に合わせて、ミルクの前に離乳食 を与えます。もし早く離乳食に移行できたら今までのミルクと同じ頻度で離乳食をあげて下さい。

 

離乳食を食べる量が増えてくると水分が減ってくるので、お水を飲めるお皿と同時に、おやつ(1~2回)にミルクを与えましょう。離乳が進むとミルクを拒否する子もいるので粉末のミルクを離乳食にトッピングしたり、粉ミルクをペーストに混ぜ合わせても良いです。

 

これはドライフードを十分に消化・吸収できないので、消化・吸収率の高いミルクで補うという考え方です。ただ、ミルクを完全に拒否することもあるので、その場合は無理に混ぜたり飲ませなくても平気です。逆に離乳食をしっかり食べさせて、十分に水分補給ができるように環境を整えてあげて下さい。

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