子猫がミルクを飲まない時の対処法と量・あげる時期・飲ませ方は?

キャットフード博士
ここでは子猫がミルクを飲まない時の対処法と、あげる量・いつまであげるか・飲ませ方などについて詳しくまとめました。
子猫用のミルクに関してこのページだけで分かるようにまとめました。
まだミルクが必要な子猫を迎えた・保護した方は参考にしてみて下さい。
加奈子
子猫がミルクを飲まないことがあるんだ。
なんだか心配になっちゃうね。
小太郎
やっぱり母乳とはちょっと違うからね。
でも母猫がいるなら育児放棄されない限り人が手を出さない方がいいにゃ。
特に野良は子猫に人の匂いが付くと育児放棄しちゃうからね。

 

子猫がミルクを飲まない時の対処法

  • 猫用の哺乳瓶を使う
  • ミルクの温度は38℃前後が理想
  • 部屋の温度(子猫の体温が下がってたら温めてあげる)
  • 授乳前の排泄(お腹が張っていて空腹を感じない)
  • ミルクを変えてみる(味が気に入らない)
  • 粉ミルクを飲まないなら生乳
  • 哺乳瓶の乳首を細いものに変える
  • 乳首の穴を大きくしてみる
  • ある程度飲んだら軽く背中を叩いてゲップをさせる(もう一度飲むかも)

 

お皿から飲めるようになるのはまだ離乳食を始める頃です。ミルクを与えている間は子猫用の哺乳瓶を使って与えます。ミルクの温度は38℃前後が良く飲む温度です。生まれて間もない子は自分で体温調整ができません。「子猫の育て方」を参考に室温を調整してあげて下さい。

 

授乳前に排泄をさせてあげて下さい。週齢にもよりますが自力で排泄ができないので、お腹が張っていてミルクを飲めないのかもしれません。単純に「ミルクの味が気に入らない」というケースもあります。もし粉ミルクの飲みが悪いようなら、パックに入った生乳もあるので湯銭で温めてからあげてみて下さい。

 

子猫が母乳を飲んだことがある場合、乳首の質感が気に入らないというケースもあります。色んな乳首を試すというのも手ですが、その際は乳首の先が細いものを選び、必要であれば穴を広げたりしてみて下さい。ある程度飲んだところでゲップをさせてあげると空気が入っていた分のスペースが開いてもう少し飲んでくれる場合があります。

 

哺乳瓶が無い場合に代用できるもの

  • スポイトやシリンジ(針がない注射器)
  • 指で少しずつ舐めさせる

 

スポイトやシリンジは押し出す勢いが強すぎると気管に入って肺炎・窒息する可能性もあるので、先からミルクが出たものを舐めさせるくらいのイメージであげると良いでしょう。その他に指で少しずつ舐めさせてもよいです。ただ、どの道子猫が大きくなってくると飲む量も増えて哺乳瓶が必要になってくるので、用意しておいた方が良いです。

 

ミルクの飲まない時間はどれくらい空いても大丈夫なのか?

  • 生後1週間程度なら2時間
  • 生後2~4週目で3~4時間
  • 最大でも4~5時間

 

週齢にもよりますが、子猫は成猫と比べると空腹時に低血糖症を起こしやすいです。上記ではミルクをあげる頻度をまとめました。子猫が寝ている場合、起こして無理にあげても飲まないことが多いです。なので寝ている場合は1回は飛ばしても良いですが、2回目は起こしてでもあげて下さい。

 

だいたいの子はお腹が空けば自然に起きて鳴きだすのでそれほど心配する必要はありません。「寝ている」以外で飲んでくれない場合は、指に付いたミルクを舐めさせるなど、少量ずつでも良いのでできるだけ飲ませる努力をして下さい。

 

子猫にミルクをあげるのはいつまで?

当サイトとしては、乳歯が生えそろう 「生後5週を目途に離乳食を開始するのを推奨」 しています。野生の猫も、この頃になると乳首を噛まれる為、母猫が子猫におっぱいをあげるのを嫌がるようになり、自然と離乳が進む時期です。

 

完全に生えそろわなくても、乳歯が生え始めてきた頃に離乳食を開始しても問題はありません。「2 ミルクから離乳食への切り替え方」や「4 子猫用の離乳食の作り方」を参考にしてみて下さい。離乳食を始めると水分量が低下するので、お水を飲めるお皿や、給水機などを設置してあげて下さい。

 

子猫にあげるミルクの適正量は?

  • 生後すぐ:100~130g
  • 生後4日:150~180g
  • 生後1週間:200~280g
  • 生後2週間:280~330g
  • 生後3週間:300~400g
  • 生後4週間:400~500g
  • 生後5週間:520~550g

 

基本的には「2 子猫へのミルクの与え方とよくある疑問」にまとめたように与えて貰えば大丈夫です。ただ、メーカーや体重によってメーカーが推奨する量が変わってくるので、電子計りがあって体重測定が可能であれば体重を計った上で、パッケージに書いてあるメーカー推奨量を与えて下さい。

 

もし子猫の体重を計るのが難しいようなら上記の体重推移を参考にメーカー推奨量を与えて下さい。5週目以降は離乳食の訓練を始めます。先に離乳食を食べさせて離乳食でお腹いっぱいになればミルクはおやつ程度に1日2回に減らして構いません。離乳食は少ししか食べてくれなくて、ミルクを欲しがるようならお腹いっぱいになるまでミルクを与えて下さい。

 

正しいミルクの飲ませ方・あげ方

上記の画像のように 「うつ伏せで床に手を置いた姿勢」 で飲ませるのが理想です。仰向けで飲ませると、誤飲してミルクが気管に入ってしまい、肺炎や窒息の可能性があります。前足を哺乳瓶にかけて後ろ足で立つような姿勢になってしまう子もいるので、一度中止して床に手をつかせるか、片手は哺乳瓶・もう片方の手で前足の辺りを支えてあげるとうまくあげられます。

 

子猫用ミルクの代用になるもの

  • ヤギ(ゴート)ミルク
  • 人間の赤ちゃん用ミルクを2倍に薄めたもの
  • 牛乳1カップ+卵黄1固+砂糖小さじ4を混ぜて人肌に冷ましたもの
  • スキムミルク

 

おすすめできる順番にまとめました。「ヤギのミルク」はあまり見かけることが無いかもしれませんが、牛乳にアレルギーがある子の為に置いているところがあるので、ちょっと高めのスーパーだと置いてあるケースもあります。「赤ちゃん用の粉ミルク」や「牛乳」はできれば乳糖が含まれていないものや「お腹にやさしい」と書かれたものを選んであげて下さい。

 

よく、「牛乳を飲むとお腹をくだす人」がいますが、あれば牛乳に含まれる乳糖をうまく消化できない為で、猫も一定数の割合で乳糖を消化できずに下痢をしてしまう子がいます。スキムミルクは「脱脂粉乳」で抜いてあるのは脂肪だけで乳糖は含まれています。

 

上記はあくまで「一時的な代用が可能」なものです。翌日にはペットショップで子猫用のミルクを購入してあげて下さい。もしお店が閉まっていても、近くに遅くまでやっている動物病院があったら子猫用のミルクを置いていないか相談してみても良いでしょう。

 

子猫にミルクをあげるのは何時間おきが正解?

2 子猫へのミルクの与え方とよくある疑問」にまとめましたが、生後20~40日頃までは自力で排泄が出来ないので、授乳の前後に排泄を手伝ってあげて下さい。もし外出などで出かけなければいけない場合は、近くの動物病院に相談してみて下さい。有料で世話をしてくれるケースもあります。

 

子猫の為の正しいミルクの作り方

基本的にはパッケージに書かれている指示に従って作ってください。。メーカーによってはあまり高温のお湯を使わないものもありますが、高温のお湯を使った方が溶けやすいケースもあります。当然ですが、作ってすぐには与えず必ず人肌(38℃前後)に冷ましたものを与えて下さい。

 

子猫がミルクを吐く原因と対策

  • ミルクを飲ませる時に仰向けで飲ませている(肺に入ってむせてせき込んで吐く)
  • ゲップと一緒に吐いてしまう
  • 1回の量が多い(1回の量を減らして小まめにあげる)
  • 離乳食を始めた(離乳食の粘度・量が多かったかも)

 

子猫がミルク(粘土くらいの固さのを吐くこともある)を吐くこと自体は珍しいことではないので、「1度吐いただけ」だったり「吐いた後は元気」・「他の症状(下痢など)はない」場合はそれほど気にする必要はありませんが、捨て猫を保護した場合は大抵何かしらの病気にかかっていることが少なくないので一度検査を受けてみた方が良いかもしれません。

 

もし「続けて2度・3度吐く」といった他、「下痢」や「ぐったりしている」など、嘔吐以外の症状がある場合は話しは別で、何かの病気にかかっている可能性が高いのでできるだけ早く病院に連れていってあげて下さい。

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