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メインクーンを飼う上で必要な金額
ここではメインクーンを飼う上で必要になってくる金額について詳しくまとめました。購入代金は含みませんがキャットフード代・健康診断やワクチン代など、詳しくまとめたので参考にして下さい。メインクーンの相場価格を知りたい場合は「メインクーンの子猫・成猫の販売価格・値段」を参考にして下さい。
メインクーン(子猫)を迎えるにあたって発生する費用
- 混合ワクチン:6,000円
- 健康診断費用:5,000円
- 生活必需品:12,000円
- メインクーンを迎える上での初期費用合計:23,000円
ワクチンは色々な種類(混合数)があるので種類や病院によって値段が変わりますが、平均的な金額としては5~6,000円程度です。上記以外に購入代金(10~20万円)が入ってきます。購入代金の中にワクチン費用や健康診断費用が含まれている場合もあります。ワクチンについては「猫のワクチンの回数・頻度・必要性」を参考にして下さい。
ブリーダーやペットショップから迎える際、「ワクチン代」や「健康診断費用」が購入代金に含まれておらず、別途請求されることもあるので注意しましょう。生活必需品については「2 生活必需品の準備」をご覧ください。
メインクーンの毎月・生涯にかかる費用
- メインクーンのオスの平均体重:6.0~9.0㎏
- メインクーンのメスの平均体重:4.0~6.0㎏
- メインクーンの平均寿命:11~14歳前後
上記に当てはまらない子もいますが、オスのメインクーンは一般的な雑種猫よりも大きめになります。ここではメインクーンの体重を8.0㎏、14歳まで生きるとして生涯かかる費用を計算しました。
内容 | 費用 | 備考 | |
---|---|---|---|
生活費 | 食費 | 6,810円 | カナガンを定期購入の割引を利用 |
猫砂 | 500円 | 毎月 | |
爪とぎ | 1,000円 | 毎月 | |
その他消耗品 | 5,000円 | 毎月 | |
医療費 | 混合ワクチン | 6,000円 | 年1回 |
ノミダニ予防薬 | 10,000円 | やらない人もいるがとりあえず | |
健康診断費用 | 5,000円 | 年1回 | |
合計 | 31,520円 |
筋肉質で運動量の多いメインクーンには「カナガン」や「シンプリー」などの高たんぱくなキャットフードがおすすめです。今回は体重8.0㎏に合わせて一日の給餌量を95gで計算しています。「生活費」が毎月かかる金額で、「医療費」に関しては病気の時以外連れていかない人もいますが、年に1回の計算にしています。
- 毎月かかる出費:13,310円
- 1年にかかる費用:(生活費×12)+医療費=180,720円
- 生涯にかかる費用(14歳として):180,720円×14=2,530,080円
- 餌を月1,000円とした場合の1年間の費用:105,000円
- 餌を月1,000円として生涯(14歳として)かかる費用:1,470,000円
メインクーンの体重とキャットフードの種類にもよりますが、メインクーンは1日100g程度食べるようになります。これを考えると月々の食費はかなり高額になります。ホームセンターなどで売っている激安フードやブリーダーパックなどを購入すれば、毎月の食費を1ヵ月1,000円程度に抑えることができるかもしれません。
但し、キャットフードの値段が安くなればなるほど穀物の割合が増え、肉や魚の量が減るだけではなく、羽やくちばし・毛やヒヅメなど消化に適さないような部位が大量に使われていることもあります。こういった低品質のフードではメインクーンの大きな体を作れません。
メインクーンは普通の猫と比べると成熟が遅く若年層での関節疾患が多いので、完全に成長が止まる3~4頃まではカナガンやシンプリーなどの高たんぱくでグレインフリーのキャットフードを食べさせて、筋肉をしっかりつけて関節にかかる負担を軽減してあげましょう。
生活必需品の準備
- キャットフード(1,000~6,000円/月)
- トイレ(2,000円)+猫砂(500円)
- 爪切り(500円)
- 爪とぎ(500円)
- キャリーケース(3,000円)
- ブラシやコーム(1,500円)
- 餌と水をいれるお皿(1,000円)
- 寝床(3,000円)
- キャットツリー(7,000円)
キャットフードについてはピンキリで、必ずしも値段が高ければ良いフードという訳ではないので「目的別キャットフードランキング」を元にあなたとメインクーンにあったフードを探してみて下さい。その他のアイテムもモノによって値段は上下しますが、だいたい上記くらいの価格です。
メインクーンはよく「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」と呼ばれることがあります。これはメインクーンが穏やかな性格と大きな体を持っているからです。決して大人しいという意味ではありません。北アメリカの自然で育ってきたこともあり大きな体でありながら運動能力が高いです。
キャットツリーは2段以上のものが良いでしょう。ケージは必要であれば購入すれば良いんですが3段くらいの大型のものが必要です。環境の変化には強いと言われていますが狭い空間で満足に運動が出来ないところではストレスを抱えやすくなるので段差か十分な運動スペースを確保してあげましょう。
メインクーンの子猫の育て方
メインクーンは成熟までに時間がかかるので3~4歳頃まで高たんぱくでグレインフリーの消化・吸収に優れたフードをあげていれば特別な飼い方は必要ありません。なので「子猫の育て方・飼い方」を参考にしてみて下さい。子猫の内からブラッシングや爪切りなどに慣れさせておくと後々のしつけが楽になります。
特にメインクーンは長毛種です。一般的に被毛の成熟には2~3歳までかかると言われています。ただし、それまでも短毛種と比べれば豪華な被毛を持っていることに変わりないので朝晩2回のブラッシングをしてあげましょう。小さい頃からブラッシングに慣れさせておくことで、大人になって特別しつける必要がなくなります。
メインクーンは頭が良く、しつけが楽 だと言われています。また、飼い主に対してとにかく従順な子が多いので、飼い主に浴室まで付いてくる子もいます。小さい頃から少しずつ慣らしていけばシャワーなども大人しくさせてくれるようになるかもしれません。
その際は「猫・子猫のしつけ完全マニュアル」を参考にしつけをしてみて下さい。猫をしつける際の基本をまとめてあるので、爪切りやシャンプーなどのしつけにも使えます。
マンションでの飼い方
メインクーンは無駄に鳴くことは少なく、寂しい時や用事がある時(お腹が減ったなど)に鳴くくらいです。ただ、遊び好きで運動量は多いです。ワンルームで飼う場合は2段以上のキャットツリーを用意してあげた方が良いでしょう。キャットフードを十分に用意しておけば1日程度のお留守番も平気です。
但し、メインクーンは飼い主のことが大好きで、飼い主に遊んで貰うのが好きな子が多いです。帰宅後はお留守番ができたことをしっかりと褒めてあげてスキンシップをしてメインクーンと一緒に過ごしてあげましょう。お留守番の際にいたずらをしてしまっていても叱らないであげましょう。
叱る(しつけ)はその瞬間でないと意味がありません。また、いたずらをしてしまい上手にお留守番が出来ないからといってケージの中でお留守番をさせるのはやめましょう。メインクーンは環境の変化(引っ越しなど)にこそ強いと言われていますがもともとは自然の中で育った種類です。
その為、運動不足によるストレスや筋力の低下などが心配です。また、日中は室内の温度が上がりすぎないように温度管理も忘れずに行って下さい。ワンルームマンションでは防犯上、なかなか窓を開けっぱなしにすることもできないと思うので、エアコンで28℃程度に設定しておいてあげましょう。
メインクーンのお手入れの仕方・シャンプーの頻度
猫は本来シャンプーを必要としません。皮膚病などで病院から薬用シャンプーなどを処方された場合を除けば、生涯を通じて1度もシャンプーをしなくても問題はありません。ただ、メインクーンの場合、長毛種ということもあり汚れが目立ちます。その為、「どうしても汚れ・ニオイが気になる」時だけ行えば十分です。
特にメインクーンの特徴とも言えるアゴの下から伸びるライオンのたてがみのような部分は汚れやすい部分です。汚れについては早い内であればぬるま湯を絞ったタオルなどで軽く拭けば簡単に落ちます。また、お腹の調子が悪い時には肛門付近の毛に便が付いてしまうこともあります。こちらもその場でふき取ってあげれば直ぐに落ちます。
どうしてもシャワーに入れる場合は 多くても1ヵ月に1回程度 にしましょう。頻繁にシャンプーをすることで被毛の油分が抜けてしまい、パサパサでツヤの無い毛になってしまうだけでなく、必要以上に皮脂が無くなることで皮膚バリアが低下し皮膚病を誘発させることもあります。
長毛なのでどうしても汚れやすいんですが、シャンプー自体は猫にとって必須ではありません。むしろニオイや汚れが気になるといった飼い主側の都合ですることが多いです。なので仮にシャンプーをするとしてもシャンプーの頻度には十分注意して下さい。
メインクーンは多頭飼いできる?
お留守番させることが多い過程だと「遊び相手にもう一匹居た方が良いんじゃ」と不安になる方も多いです。メインクーンは環境の変化に強いと言われています。なので一般的な猫と比べれば多頭飼いに向いていると言えます。但し、猫は犬とは違い単独行動がメインです。
基本的に「多頭飼いは人間側の都合となることが多い」ということを忘れないでください。自然に生息する猫は例え同じ母猫から生まれた兄弟であっても、ある程度の年齢になればそれぞれが独立し自分の縄張りを持ち始めます。なので「自分の縄張りに別の猫がいる」と意識しスプレー行為などが見られたり、威嚇・ケンカなどに発展することもあります。
ブログなどを見ていると、「他の猫・犬と仲良くやっている」という内容を見かけます。確かに他の純血種と比べれば穏やかで環境の変化にも強いのでうまくいく可能性はあります。但し、あくまで相性によります。メインクーンが良くても相手猫がダメなことだってあります。
実際、里親募集サイトを見ても「先住猫・犬とのケンカ」が原因で里親募集されているケースもあります。なので、ネット上の「多頭飼いに向いている」という内容をうのみにせずに、上手く行かない可能性もあるということを理解した上で多頭飼いに臨みましょう。
あまりに相性が悪い場合は、ケージを利用しながら少しずつ慣らしていく必要があります。初めて先住猫と合わせる時にはお互いがびっくりしてケンカになるかもしれませんが、それだけで無理だと決めつけず、時間をかけながら少しずつ距離を縮められるように努力してみて下さい。
まとめ
メインクーンは「運動量の確保」だけ気を付けていてあげれば、病気も少なく初めての方でも飼いやすい種類です。11歳以上になってくると約3分の1の子が運動量が低下するという調査結果があるので運動不足による肥満には注意が必要になるかもしれません。
メインクーンは大型種ゆえに大きくなるのを期待して飼い始める方が多いです。ただ、実際には以外と大きくならない子もいます。「うちの子成長不良かも!」と心配になる方もいますが、その際はBCS(ボディ・コンディション・スコア)を参考にするか、自分では判断がつかなければ近くの病院に健康診断に連れていってみて下さい。
メインクーンを迎えるにあたってかかる費用や、生涯かかる金額についても詳しくまとめました。