あと年齢かにゃ。子猫は油分の消化が苦手だからね。
子猫が便秘がちな飼い主さんは読んでみてにゃ!
子猫の為の便秘解消法
具体的な便秘解消方法をご紹介していきます。少し長くなりますが参考にしてみて下さい。また、一つずつ行うのではなく、合わせて取り入れた方がより効果的なのでぜひ試してみて下さい。
ミルクをメーカー記載の使用量よりも薄めに作る
子猫のうんちはミルクの濃さである程度固さの調整が効きます。下痢気味の時はミルクを濃くすればうんちが硬めになりますし、逆に便秘気味の時はミルクを薄めに作ることでうんちを軟らかめにすることができます。ただ、1日に飲むミルクの量(粉の量)は変えずに行います。
なので、1回辺りのミルクの濃度が薄くなるので子猫もお腹が減り易く1日にミルクをあげる回数が増えることになります。水分を多めにとるのでおしっこも多くなりますし、うんちも柔らかくなります。離乳食の場合も水分を多めに作ることでうんちを軟らかくすることができます。
ぬるま湯に下半身を入れてお腹とお尻のマッサージ
ぬるま湯に下半身をつけてお腹とお尻をマッサージすることで結構が良くなり、うんちを出しやすくします。但し、生まれたばかりの子は自分で体温調性が出来ないので生後3週間以降にしましょう。また入浴自体が子猫の体力を使う為、保護したばかりで弱っていたり元気がない場合はやめましょう。
濡らすのは下半身だけです。猫は基本的に体が濡れるのを嫌がる子が多いので嫌がる用なら無理に続けるのはやめましょう。のちのちシャンプーなどのしつけの際にトラウマ化してしまい、しつけが難しくなります。
ミルクのメーカーを変えてみる
ドラックストアによってもおいている種類がけっこう違ったりします。また、ネットでも翌日届くようなショップがあるので2~3種類試してみると相性が良いミルクが見つかることがあります。
お湯で絞ったタオルで全身を拭く(マッサージ効果)
水だと冷たくて体力を奪うので必ずお湯を使いましょう。また、体がびしょびしょになるのも良くないのでお湯はよく絞ってから体を拭きます。母猫が子猫を舐めるように全身をマッサージする効果があります。
歩けるならよく歩かせる(運動不足の解消)
けっこう運動不足で便秘になる子も多いです。粗相をしない程度にトイレを遠くしてみたり、起きている間におもちゃを使って遊ばせてあげましょう。寝転がっておもちゃにじゃれてしまうのではあまり意味がないのでできるだけ歩くように仕向けて下さい。
食事の前後に刺激する
寝起きやミルクの飲んだ後に便意を感じることが多いので、そのタイミングでサポートをしてあげます。お尻を擦るというよりは優しく「ポンポン」と刺激します。擦ると簡単に皮膚が傷ついてしまうので気を付けて下さい。
刺激の際に使う素材(布・ガーゼ・ティッシュなど)を変えてみる
普段使っているものからゴワゴワした凹凸のあるものに変えてみて下さい。というのも、猫の舌には無数の突起が付いていてザラザラとしています。本来は母猫が舌で刺激して排泄を手伝うので母猫の舌に似たような素材の方がうんちが出やすいです。普段ティッシュを使っているのであればキッチンペーパーに変えてみる。
普段ガーゼを使っているならタオルに変えてみる、一度クシャクシャにした新聞紙を軽く広げたものでも良いでしょう。また、水よりもぬるま湯で濡らして刺激してあげた方がより母猫の舌の感触に近づきます。
刺激を与える際の体制を変えてみる
子猫によって刺激を与える際に仰向けが良い子とうつ伏せが良い子がいるようです。本来は仰向けの状態で母猫が舐めてあげるので、仰向けで初めてあまり効果が見られないようならうつ伏せでもトライしてみて下さい。
トイレ環境を見直す
トイレのしつけが終わってから便秘をする場合、トイレに対して不満がある可能性もあります。「4 子猫がトイレを失敗する原因と対策」を参考に子猫がトイレに対して不満を持っていないかチェックし、不満行動をとっているようなら「3 子猫がトイレを覚えない!?そんな時にチェックすべき7項目」を参考にトイレ環境を改善してあげて下さい。
ドライフードを食べているならサツマイモ!
もう離乳が済んでドライフードを食べているなら「皮付きで蒸かしたサツマイモを輪切りにしたものを1枚」毎食与えて下さい。茹でるよりも蒸かした方が効率的に「水溶性食物繊維」を取ることができます。水溶性食物繊維は腸内の滑りを良くしてくれます。皮と実の間に含まれているので皮付のまま蒸かしましょう。
ドライフードを食べているならオリーブオイル!
もう離乳が終わってドライフードを食べているならオリーブオイルを1日2回、ティースプーン1杯をドライフードに混ぜてあげて下さい。もともとドライフードにもサーモンオイルなどが使われているので問題ありません。油分は腸内の滑りをよくしてくれるので便秘で固くなった便を肛門に滑らせてくれます。
いきなり大量にあげたり、ミルクや離乳食の子にあげると下痢をすることもあるので注意して下さい。オイルは必ずドライフードを食べられるようになってから与えて下さい。
子猫の便秘解消に使えるマッサージ方法
元の動画はこちら
仰向けにして子猫のお腹に「の」の字を書くようにマッサージしていきます。ただ、力加減やお腹の張り具合によっては子猫が痛みを感じて嫌がるケースがあります。この場合は無理に続けずにやめましょう。このマッサージはお腹の中に溜まったガスを抜いてお腹の張りを取るのには効果的ですが、便秘に効果が出るのは2~3日かかることもあります。
できれば日ごろからスキンシップの一環としてマッサージをし、便秘の予防をしてあげるのが良いでしょう。もっと高度なマッサージ(圧迫排便)などもありますが、素人がネットで得た知識だけで行うのは危険です。必ず獣医に相談して下さい。
できれば子猫には止めておきたい便秘解消法
- 油分・牛乳を与える
- 綿棒での浣腸
成猫の便秘の場合は、ご飯にティースプーン一杯程度のオリーブオイルをあげると、腸内の滑りが良くなって便秘の解消につながります。ただ、子猫にはまだ油分をうまく消化する力はなく、下痢をする可能性があります。牛乳も乳糖が原因で下痢をする可能性があるのでやめておきましょう。
「下痢でも出てくれれば便秘よりマシ」と思うかもしれませんが、下痢はかなり体力を奪われるので子猫の状態によっては危険な状態に陥る可能性もあります。「1 子猫の為の便秘解消法」を試しても効果が無ければ一度獣医に相談してみて下さい。
綿棒にオリーブオイルをつけての浣腸は直腸を傷つける可能性があります。獣医から指導を受けた上でやるのであれば良いかもしれませんが、ネットで得た知識だけで行うのは少し危険です。同じことをやるとしても獣医に頼むようにしましょう。
病院に連れていくのはうんちをしなくなってから何日目?
ミルクの成分を見て貰うと分かりますが、子猫用のミルクには繊維質がほとんど含まれていません。加えてミルク自体も非常に消化・吸収に良いので ミルクメインの子猫は1~2日の便秘は珍しくありません。 3日以上便秘が続く場合は病院に連れて行ってあげれば十分です。
離乳食やドライフードを食べていても同様に3日以上は獣医に相談した方が良いでしょう。あまり便秘が長引くと動物病院でうんちを掻きだしたり浣腸が必要になり猫にもかなりストレスとなります。食事内容や子猫・成猫関係なく3日以上の便秘は獣医に相談すると覚えておきましょう。
子猫の便秘で悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
因みに生まれてすぐの子は自力で排泄できないので「3 排尿・排便の手伝い(生後20~40日頃まで)」を参考に排泄を手伝ってあげて下さいね。