でもくしゃみや目やにの量が多い場合、重篤な病気の場合もあるから、一度は獣医さんに相談した方が良いにゃ。
目次
猫の花粉症ってどんな症状がでるの?
- 目:かゆみ(目を手で触るなど気にする仕草)・充血・涙・腫れ
- のど:咳・痛み・のどの粘膜が腫れる為呼吸時にゼーゼーと音がする
- 鼻:かゆみ(鼻を手で触るなど気にする仕草)・くしゃみ・鼻水・鼻づまり
- 皮膚:痒み・発疹・掻きむしりによる脱毛
- 発熱がなく元気で食欲もあるのに風邪のような症状が出る
猫のアレルギー症状は人間と変わりません。主に目・鼻・喉に症状が集中し皮膚に現れることもあります。ただ、「4 目やにが出る原因は?くしゃみや鼻水も出るけど平気なの?」にもまとめたように素人判断は危険です。アレルギー検査では猫の花粉症を特定するのは難しい(例えば梅雨時期のカビが原因の可能性もある)ので、「他の重大な病気の可能性はないか?」を診ることになります。
もう数年に渡って毎年同じ時期に症状が出るといった場合も、毎年症状が出る時期に健康診断を行うなどして他の病気が原因で症状が出ているようなことがないように検査を受けた方が良いでしょう。
猫の花粉症にはどんな治療をしてどんな薬を使うの?
人間の花粉症と同様にこれといった治療法はなく、炎症やアレルギー症状を抑える為の薬を処方して様子を見ます。それぞれの「症状に合わせて対症療法を行う」という感じですね。家に花粉を持ち込まない努力をしたり、皮膚炎が酷ければ定期的にシャンプーをして被毛についた花粉を洗い流すといった治療も行います。
皮膚炎による痒みが酷く、かき過ぎるあまり出血やかさぶたが酷い場合はエリザベスカラーを装着したり、花粉が付きにくく掻きむしり難いように服を着せることもあります。人間同様に抗ヒスタミン薬(アレルギー反応を抑える)やステロイド薬(炎症を抑える)を患部に適したものを処方します。
診察代や薬代なんかでピンキリですが1シーズン2~3万円程度で収まります。(その子がどんな花粉にアレルギーがあるか?数種類で長引けばそれだけ薬代もかかります)保険が適用されることもあるようなので興味がある方は「ペット保険」を参考にあなたとペットの状態に合った保険を探してみて下さい。
猫の花粉症による目やにや目の痒みに人間用の目薬を使っても平気?
有効成分はけっこう人間用の薬と似ているものが多いんですが、人間用に作られたものは猫にとって有害な成分が含まれていることもあります。素人判断をせずに獣医に相談した上で使用するか、きちんと病院で処方されたものを使用しましょう。処方された目薬を使用していて改善しないこともあると思います。
その場合は改善しない旨を伝えて処方を変えて貰うか、セカンドオピニオンを受けてみて下さい。実は花粉症とは全然違う眼病の可能性もあります。暴れたり逃げたりしてしまう場合はPIBI(うなじを掴む)をしながら猫のお尻はあぐらをかいた太ももの上に乗せてやってみて下さい。
くれぐれもうなじだけで全体重を支えるのは止めて下さい。抱っこをしながらPIBIをしたり、自分のひざの上に乗せた状態でPIBIをしましょう。一人では難しいようなら家族に補助を頼みましょう。
猫に花粉症の症状が最もでる季節は春?秋?
- スギ:2月上旬~5月上旬
- ヒノキ:3月中旬~5月上旬
- イネ科:5月上旬~6月いっぱい
- ブタクサ:8月中旬~9月いっぱい
猫に花粉症の症状がいつ頃から現れていつまで続いたか?その時期にどんな花粉が飛んでいるのか?といったことを調べると対策を立てやすくなります。上記は関東でのシーズンです。国内でもエリアによって花粉のシーズンはずれるのでお住まいの地域の花粉情報を参考に、猫がどんな植物にアレルギーが出るのか探ってみて下さい。
【今日からできる】猫の為の花粉症対策
- 空気清浄機
- 猫を外に出さない
- 花粉シーズンの換気は最小限にとどめる
- 家族で花粉を持ち込まないように努力する
- 掃除は手間でも水拭き
基本的に人間の花粉対策と同じですが、晴れた日や曇りの日・最高気温が高い日・湿度が低い日・前日が雨の日などは花粉が飛び易いので得に上記を徹底しましょう。また、シーズン中は布団を干すのもやめてダイソンやレイコップなど掃除機で対応し、外から花粉を持ち込まないように家族ぐるみでの努力が必要です。
文中でも書いていますが、素人判断で花粉症だと判断せずに、獣医と相談しながら原因をしっかりと調べた上で治療を始めましょう。