あぁ、あの子はベンガルにゃ。
じゃあベンガルの性格と特徴を詳しくご紹介しますね。
ベンガルの一般的な性格
- おとなしい(気性が荒い訳ではない)
- のんびりしてる
- 温厚
- 社交的
- 元気(遊ぶのが好き・いたずら好き)
- 人懐っこく甘えん坊
- 賢くしつけが楽
- 好奇心旺盛
- マイペース
ベンガルはよく見た目とは違い大人しい猫として紹介されていますが、それは「気性が荒くない」という意味で、窓辺からじっと外を見ているペルシャのように大人しい(あまり動かない)という意味ではありません。身体能力が高く、遊ぶ時はかなり激しく遊びます。
もともとイエネコの血が強く残っているので温厚な性格で人に対しても協調性があり噛みついたりといったことは少ないようです。但し、ヤマネコの血も入っているので遊んでいる最中についつい興奮して噛まれてしまったり、ちょっとしたカサカサ音に激しく反応してしまいます。
例えば、家事をしている人のかかとが獲物に見えてしまい飛び掛かられるなんてこともあるかもしれません。あくまで人に対する攻撃心が強い訳ではなく、「つい野生の血がうずいてしまった」くらいなのであまり強く怒らないであげて下さい。
ベンガルは見た目の割に大人しく、繊細な部分があってけっこうストレスに弱いです。しっかりと運動できる十分なスペースと、飼い主とのコミュニケーションが大切になってきます。
ベンガルのオス・メスでの性格の違い
オス・メスでの違いはベンガルだからといって特別に変わる訳ではなく、一般的な猫と同じようです。オスの方がやんちゃで甘えん坊な子が多く、メスはやや神経質で気分屋なので甘えたい時だけ甘えてくる女王様気質の子が多いようです。
基本的には純血種であれば「1 ベンガルの一般的な性格」でまとめた性格に似てきます。ただ、人の子も同じようにメスの方が子育てをする為、自立心が強く大人びた性格の子が多く、オスはいつまでもやんちゃで甘えん坊の子が多いんですね。
ベンガルの子猫の性格は?
基本的に大人しいとして紹介されることが多いベンガルですが、冒頭に書いたように「気性が穏やか」なだけでやんちゃで好奇心旺盛な子が多いです。特に子猫の内はその特徴が濃く出ると考えていて良いでしょう。
一般的な子猫にも言えますが、ちょっとした出っ張りやカサカサ音に対して探求心をくすぐられてしまい、ジッとはしていられません。すぐに追いかけたくなったり、前足でいじくってしまいます。小物を誤飲しないように小さい物は引き出しにしまっておいた方が良いでしょう。
家電のコード類にも興味を持ちかじったり後ろ脚でキックしたりととにかくやんちゃです。感電を防ぐ為にも使わないコード類は片づける・コンセントから抜いておいた方が良いでしょう。
ベンガルの毛色による性格の違いは?
- ブラウン
- シルバー
- ホワイト
ベンガルには上記3種類の毛色があります。また、非公認ではありますが、ブルーやブラックといった子もいます。ベンガルの特徴ともいえるロゼット(ヒョウ柄模様)ですが、こちらもマーブルやタビーといった縞模様の子もいます。
ベンガルの毛色による性格の違いは調べてみましたが見つかりませんでした。毛色による性格の違いはヒトの血液型占いのような感じで、信ぴょう性に欠けるという意見が多いです。参考までに毛色の違いによる性格の傾向を「毛色・種類毎の猫の性格ガイド」にてまとめたので参考にしてみて下さい。
ベンガルの特徴
ここからはベンガルの特徴についてまとめました。一般的にペットショップで売られている子は「ペットタイプ」と呼ばれ、ベンガルのスタンダードな特徴から離れている子が多い傾向にあります。逆にブリーダーやキャッテリーから直接譲り受ける場合は「ショータイプ」と呼ばれるスタンダードな特徴を捉えた子を譲って貰える可能性が高いです。
これはブリーダーやキャッテリーはもともとキャットショーで高い評価を得る為に繁殖を行っている為で、キャットショーに出しても受賞できそうにない子(スタンダードから外れている子)をペットショップなどに販売する為です。
但し、スダンダードに近いからといって長生きする訳でもないので、特別繁殖する目的が無いのであれば「ペットタイプ」や「ショータイプ」を気にする必要はありません。
ロゼット模様
ベンガルが他の猫種と最も違うポイントはやはりロゼット(ヒョウ柄)です。丸い模様の外側が黒く、内側が茶色に抜けています。ロゼット模様の美しさで値段が大きく変わります。成長につれてロゼットの模様や柄が変わることはありません。
成長に伴い、模様の間隔は少しずつ広がりますが形が崩れるといったことはないので、ベンガルを譲り受ける場合は見た目の可愛さもさることながら、模様の美しさも選ぶ際の基準にすると良いでしょう。この際、生後3か月までは模様が見えにくい時期です。
後ろ斜め横から見ると多少は模様が見えやすくなるので生後3か月までの子を選ぶ際には試してみて下さい。生後3ヵ月以降はその子の持つ模様がはっきりと見えるようになってくるので、 模様にこだわりたい方は生後3ヵ月以降の子を見学し、譲り受けると良い でしょう。
運動不足などのストレスに弱い
ワイルドな見た目の割に大人しいと言われるベンガルは「イエネコ」と「ヤマネコ」を交配しているので、性格的にも野性味が残っています。マイペースで自由気ままな部分があるので運動不足や合わない環境においてストレスを感じやすい傾向にあります。
純血種の中でも運動神経が高く、運動量も豊富なのでキャットツリーやキャットウォークなど、上下運動ができる遊具を設置してあげましょう。ワンルームマンションなど、あまりに狭い環境だとストレスとなり、精神疾患などになってしまうこともあるかもしれません。
ベンガルの寿命
平均寿命は12~16歳と言われておりやや幅があります。この辺りは住環境によるストレスでも寿命が変わると考えて良いかもしれません。一般的な猫の平均寿命が15歳と言われているのでのびのびと成長させてあげれば猫としては十分長生きできる種類と言えます。
体格・体重
- ロング&サブスタンシャル
- オス:4.5~8㎏
- メス:3~6㎏
- 成猫時の大きさ:55~80cm
ベンガルは長くがっしりとした筋肉質な体格をしていて、オスの方が大きくなります。大きさもさることながら筋肉質な体は抱きかかえるとずっしりと重みを感じることができます。また、大きな体でありながら運土能力が高いので家の至るところに人っ跳びで飛び移ることができます。
水に濡れることに対して抵抗のない子が多い
ベンガルはヤマネコの血が入っていることもあり、 水に濡れることに対して恐怖心が少ない子が多い です。一般的に「猫のシャンプー」は大変な思いをすることが多いですが、ベンガルなら大人しくシャンプーをさせてくれるでしょう。
但し、白毛の子はいませんし特別汚れが目立つことはありません。また短毛なので自信のグルーミングで充分に清潔を保てるので、ショーに出す・どうしてもニオイが気になるなどの目的が無ければわざわざシャンプーをする必要もありません。
ベンガルの顔の特徴
- くさび型の頭
- 鼻筋が非良い
- つり目でアーモンド形の目にアイラインのふちどり
ベンガルの顔はくさび型で目の間がやや離れています。目元にはマスカラとよばれるアイラインを引いたようなひちどりがあり、アーモンド形の目を引き立てています。
ベンガルの毛質
ベンガルはシングルコート(厳密にはダブルですが、アンダーが少ないのでシングル扱いされることもあります)で シルクのような肌ざわりの柔らかい毛 を持っています。短毛種なのでお手入れも簡単で、1日1回のブラッシングで充分です。換毛期は多少抜け毛が多くなるので時期によっては朝晩2回ブラッシングをしてあげても良いでしょう。
大型種なので成長に時間がかかる
ベンガルは普通の猫と比べるとやや大きいですが、大型種の中では小柄な部類に入ります。メインクーンなどの大型種は1歳までに急激に大きくなり、その後も4歳頃まで緩やかに成長しますが、ベンガルについては1.5歳程度で成長が止まります。
だいたい1歳で体の成長は止まる子が多く、その後の半年では体に厚みが出るように緩やかに成長するようです。普通の家猫よりも背骨の節がひとつ多い(胴長)ので成長速度としては普通の猫と大型種の中間くらいと考えて良いでしょう。
猫アレルギーを起こし難い
猫の中には人が猫アレルギーを起こしにくい種類がいて、その中にベンガルも入っています。これは諸説ありますが「アレルゲンの生産量が少ない」や「抜け毛が少ない」などの理由が通説です。あくまで「一般的な猫と比べるとアレルギーを起こしにくい」ということなので、猫アレルギーの人は注意した方が良いでしょう。
遺伝的な好発疾患
ここからはベンガルが遺伝的に発症しやすい病気についてまとめました。ただ、ベンガルは元々「イエネコ」と「ヤマネコ」を交配していることもあり、純血種に多い特発性の遺伝疾患(原因不明だが特定の種類に多い病気)が少ない種類です。
ベンガルは国内でも人気の高い種類なので今後、質の悪いブリーダーが近親交配を行い特定疾患を好発してしまう個体が増える可能性は否定できませんが、現時点では 純血種としてとても丈夫な種類 と言えます。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
鹿児島大学が行った調査ではベンガルが「ピルビン酸キナーゼ欠損症」を好発する可能性があるということが分かりました。特に好発すると言われているソマリやアビシニアンと比べると確率はごくわずかですが、貧血やダルそうにしていたり、脈拍が早くなっているなどの異常に気づいたら、この病気を疑い受診すると良いでしょう。
トリコモナス症
人間では性感染症として知られていますが、猫では大腸に寄生する病気です。血便や下痢などの症状が続く場合、トリコモナス症を疑っても良いかもしれません。とは言っても、イギリスで行った小規模な調査結果なので、過剰に心配する必要は無いでしょう。
Prevalence of Tritrichomonas foetus infection in cats with diarrhoea in the UK
見て、小太郎!
ヒョウ柄だよ!?