それに、「獣医一人が推奨している」ものもあれば、「獣医さんが作ったフード」や「栄養学者と一緒に作ったフード」とか色々あるにゃ。
しかも国によっても栄養学的な考え方が異なるから正直キリがないにゃ!
目次
獣医がおすすめするキャットフードを選ぶ上で大切な3つのポイント
ここでは獣医がおすすめするキャットフードを選ぶ上で、重要になるポイントを3つにまとめました。獣医が直接推奨していなくてもそれ以上に価値があるフードはあります。例えば、ヒルズ社は220人以上の獣医師や栄養学者がフードの開発に携わっています。
「日本の獣医一人が推奨しているフード」よりも上記のような「ヒルズ社」の方が、実際に調査・研究を行い効果が裏付けされていると考えることができます。なので、当サイトとしては「総合栄養食=獣医推奨」のフードとして考えることにしました。
犬や猫が必要とする栄養基準を満たした、「毎日の主要な食事」として与えるためのフードです。新鮮な水と一緒に与えるだけで、それぞれの成長段階における健康を維持することができるように、理想的な栄養素がバランスよく調製されています。
ペットフード公正取引協議会では、総合栄養食を証明する基準として、世界的に認められた小動物の栄養基準となっているAAFCO(全米飼料検査官協会)の分析試験による栄養基準、または給与試験プロトコールを採用しています。
ただし、総合栄養食であっても使用している材料の質が悪かったり、科学的に作られた香料などで嗜好性を高めたものもあります。ここではそれらの獣医がおすすめするキャットフードを選ぶうえで、チェックして欲しい3つのポイントをご紹介します。
ヒューマングレードの材料を使用している
メーカーによっては「人間が食べられる品質の食材しか使っていないので、完成品はスタッフも試食する」というところもあります。逆に「ペット基準の食材を使っているので人間は食べられません」としているメーカーもあります。
例えば、残留農薬や汚染物質の基準値を人間用と比べるとペット用の方がはるかに緩いです。メーカーとしては「ヒューマングレードの材料を使用している」と自信を持って公表できる内容です。でも「高品質な材料を使用している」というメーカーもあります。
「高品質な材料」の基準が分かりませんよね?どちらが安心して与えられるかを判断するのであれば「ヒューマングレード」と書かれているメーカーの方が安心できます。ただし、ペット用と比べると材料費が上がるので値段も高くなるというデメリットもあります。
肉材料の使用量が表示されているものを選ぶ
トリ肉(チキン、ターキー)、トウモロコシ、米、コーングルテン、セルロース、チキンエキス、動物性油脂、植物性油脂、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
原材料表は使用量の多いものから記載する決まりがあります。上記を見ると「トリ肉」が最も多く使われているように見えますが、「トリ肉」は「チキン+ターキー」を合わせた材料名になっています。もしかしたら「トリ肉(30%)」で「チキン(15%)」と「ターキー(15%)」かもしれません。
次に「トウモロコシ」と「コーングルテン」を見ると同じトウモロコシなのに分けて表示されています。これがもし「トウモロコシ(20%)」と「コーングルテン(8%)」だとして、合わせると「トウモロコシ(28%)」という材料名になります。
あくまで推測にすぎませんが、「トリ肉メイン」のように見える上記のフードの原材料は「トウモロコシ・チキン・ターキー・米」という材料費が安い「穀物メイン」のフードかもしれません。これを避ける為にも 材料(特に肉と魚)の使用量が記載されているメーカーを選ぶ と良いでしょう。
猫は穀物を食べられない訳ではありませんし、穀物には猫が必要とする栄養素も含まれています。ただし、完全な肉食動物である猫本来の食性を考えれば、肉や魚といった動物性食材の方が消化・吸収に優れています。また、個体差がありますが穀物は食物アレルギーを起こしやすい食材でもあります。
「保存料・着色料・香料・化学的な酸化防止剤」不使用を選ぶ
キャットフードにおいては「保存料・着色料・香料」は不要なものです。こういった化学物質がアレルギーの原因になるという報告もあります。「総合栄養食」であってもこれらの添加物を使用しているものがあるので注意しましょう。
酸化防止剤については「エトキシキン・BHA・BHT」など科学的な酸化防止剤は避けて、ミックストコフェロール(ビタミンE)や緑茶エキス・ローズマリーエキスなどの 天然由来成分を使用したものを選ぶ と良いでしょう。
獣医がおすすめするキャットフードを3つのポイントで比較
メーカー名 | ヒューマングレード | 材料の割合表示 | 無添加 |
---|---|---|---|
モグニャン | 〇 | 〇 | 〇 |
カナガン | 〇 | 〇 | 〇 |
シンプリー | 〇 | 〇 | 〇 |
ファインペッツ | 〇 | △ | 〇 |
ねこはぐ | 〇 | × | 〇 |
ジャガー | 〇 | △ | 〇 |
ファーストチョイス | × | × | 〇 |
ロイヤルカナン | × | × | × |
サイエンスダイエット | × | × | 〇 |
ナチュラルチョイス | × | × | 〇 |
メディファス | × | × | 〇 |
アイムス | × | × | 〇 |
ピュリナワン | × | × | 〇 |
ナチュラルバランス | 〇 | × | 〇 |
アーテミス | 〇 | × | 〇 |
カントリーロード | 〇 | × | 〇 |
シーバ | × | × | × |
セレクトバランス | 〇 | × | 〇 |
コンボ | × | × | × |
ソリッドゴールド | △ | × | 〇 |
フリスキー | × | × | × |
キャラットミックス | × | × | × |
銀のスプーン | × | × | × |
ねこ元気 | × | × | × |
ミオ | × | × | × |
カルカン | × | × | × |
ビューティープロ | × | × | 〇 |
モンプチ | × | × | × |
懐石 | × | × | × |
オリジン | 〇 | 〇 | 〇 |
ブルーバッファロー | △ | × | 〇 |
アズミラ | 〇 | × | 〇 |
ドクターズケア | × | × | 〇 |
JPスタイル | × | × | 〇 |
ドクターズダイエット | × | × | 〇 |
アカナ | 〇 | 〇 | 〇 |
※ヒューマングレードの「△」は「副産物不使用」の表示があるメーカー
※材料の割合表示で「△」は食材個々の割合表示がなく、全体の肉と魚の使用量のみ表示
獣医がおすすめするキャットフードランキング
モグニャンキャットフード
白身魚のみを使用、お試し価格もあるキャットフード
モグニャンは「白身魚(タラ)」を全体の63%使用した贅沢なキャットフードです。不要な添加物なども不使用なので安心して食べさせられます。また、キャットフード博士限定で初回購入価格が50%OFFになるキャンペーンを実施中です。この機会にぜひお試しください。
価格 | 【通常価格】3,960円/1.5㎏ 【キャットフード博士限定】初回購入価格が50%OFF |
---|---|
総合評価 | |
備考 | メイン食材は「白身魚(タラ)」/人口添加物不使用/完全なグレインフリー |
1㎏あたりの価格 | 材料の質 | 材料の割合 |
---|---|---|
2,640円(初回は1,320円) | ヒューマングレード | 個々に表示 |
メイン食材 | 酸化防止剤 | 着色料 |
白身魚 | ミックストコフェロール(ビタミンE) | 不使用 |
保存料 | 香料 | ライフステージ |
不使用 | 不使用 | 全ライフステージ対応 |
モグニャンは白身魚を使ったキャットフードで、消化に悪い穀物は一切使っていません。白身魚が63%で、残りの37%は野菜や果物を使用しています。「自社調べ」ではありますが、88%の獣医師が進めたいと回答した獣医推奨のキャットフードです。
カナガンキャットフード
無添加で材料にこだわったおすすめフード
カナガンキャットフードは動物性たんぱく源(肉や卵)などの使用量を細かく表示しています。材料は全てヒューマングレードで、不要な添加物も不使用なので安心して食べさせられます。全年齢に対応した総合栄養食なので子猫からシニアまで食べることができます。
価格 | 【通常価格】3,960円/1.5㎏ |
---|---|
総合評価 | |
備考 | 材料はヒューマングレード/材料の割合表示あり/人口添加物不使用/総合栄養食 |
1㎏あたりの価格 | 材料の質 | 材料の割合 |
---|---|---|
2,640円 | ヒューマングレード | 個々に表示 |
メイン食材 | 酸化防止剤 | 着色料 |
チキン | ミックストコフェロール(ビタミンE) | 不使用 |
保存料 | 香料 | ライフステージ |
不使用 | 不使用 | 全ライフステージ対応 |
カナガンキャットフードはチキンだけでも使用量が63%以上で、動物性食材の割合は全体の70%です。動物性食材は「どういった状態の食材」を「どれくらい」使用しているかが細かく表示されています。
シンプリーキャットフード
開発に動物栄養学者も関わった魚ベースのキャットフード
シンプリーキャットフードは動物栄養学者が考案したレシピを元に作られています。また、使用している魚はサーモン・ニシン・マス・白身魚などそれぞれの使用量を細かく表示しています。猫の体に負担となるような人口添加物は一切使っていません。
価格 | 【通常価格】3,960円/1.5㎏ |
---|---|
総合評価 | |
備考 | 主な蛋白源はサーモン・ニシン・白身魚・マスで割合表示あり/人口添加物無添加/総合栄養食 |
1㎏あたりの価格 | 材料の質 | 材料の割合 |
---|---|---|
2,640円 | ヒューマングレード | 個々に表示 |
メイン食材 | 酸化防止剤 | 着色料 |
サーモン | ミックストコフェロール(ビタミンE) | 不使用 |
保存料 | 香料 | ライフステージ |
不使用 | 不使用 | 全ライフステージ対応 |
シンプリーは動物栄養学者が考案したレシピを元に作られていますが、魚の使用量が多いのでマグネシウムやリンなどのミネラル分が少し高めです。健康な子なら問題ありませんが、尿路結石になった事がある子は避けた方が良いでしょう。
ファインペッツキャットフード
リーズナブルなヒューマングレードフード
ファインペッツはヒューマングレードの材料を使っていながら、価格が控えめなフードです。動物性食材の割合は細かく公表していませんが、全体の85%も使用していることが書かれています。米を使用しているので今後グレインフリーの商品化に期待したいメーカーです。
価格 | 【通常価格】1.5㎏/3,429円(初回は1,080円) |
---|---|
総合評価 | |
備考 | ヒューマングレードの材料を使用/材料の割合表示は大まか/人口添加物不使用/全年齢対応の総合栄養食 |
1㎏あたりの価格 | 材料の質 | 材料の割合 |
---|---|---|
2,286円(初回は720円) | ヒューマングレード | 全体の割合を表示 |
メイン食材 | 酸化防止剤 | 着色料 |
アヒル・ニシン | ミックストコフェロール(ビタミンE) | 不使用 |
保存料 | 香料 | ライフステージ |
不使用 | 不使用 | 全ライフステージ対応 |
ファインペッツは米を使用していますが、穀物の中では食物アレルギーのリスクが低い食材です。消化の面も「消化吸収率が87%」と書かれているので安心して良いでしょう。
オリジンキャットフード
「生物学的に適正」を追求したキャットフード
オリジンキャットフードは獣医や動物栄養学者が開発に関わっていたり、推奨を受けているような記載はありません。ですが、猫が本来取るべき食事を求めて作られており、肉の使用量は全体の90%で、個々の割合を細かく表示しています。
価格 | 【通常価格】6,300円/1.8㎏ |
---|---|
総合評価 | |
備考 | ヒューマングレードで割合は細かく表示/人口添加物不使用/全年齢対応の総合栄養食 |
1㎏あたりの価格 | 材料の質 | 材料の割合 |
---|---|---|
3,500円 | ヒューマングレード | 個々の割合を表示 |
メイン食材 | 酸化防止剤 | 着色料 |
チキン | ミックストコフェロール(ビタミンE) | 不使用 |
保存料 | 香料 | ライフステージ |
不使用 | 不使用 | 全ライフステージ対応 |
オリジンキャットフードに使われる食材は取れて3日以内に自社工場に運び込まれます。もちろんヒューマングレードの高品質な食材です。非常にこだわって作られていますが、値段が高いというデメリットがあります。
獣医がおすすめのキャットフードで良くある質問FAQまとめ
ここからは獣医がおすすめするキャットフードに対してよく頂く質問をまとめました。「獣医が避けたがるフード」など獣医とキャットフードに関する情報をまとめました。
獣医がおすすめしないキャットフードってあるの?
- 愛猫の調子が悪くなり動物病院に行く
- 獣医から普段食べている餌を聞かれる
- 獣医から「やめた方が良い」と言われた
ここではヤフー知恵袋などを参考に上記のようなやり取りから、「獣医から止めた方が良い」と言われたケースが多いメーカーの特徴などをご紹介します。
- テレビでCMをやっているフード
- ホームセンターで売っている激安フード
共通点としては「安い」という点です。テレビCMに関しては放送する時間帯や回数によってピンキリのようですが数百万円から数千万円と言われています。CMで見かけるフードも価格的にはそれほど高くはありません。
CMでお金をかけているのに商品が安いのはなぜか?高品質なフードと比べて材料費が安いからです。安くて消化に悪い食材を使って香料(猫の食いつきが良くなる)や着色料で(飼い主が)美味しそうに見えるように作っているからです。
だいたいが肉や魚よりも安い「小麦かトウモロコシが大量に使われている」ものか、「着色料や香料が使われている」もの、またはその両方で、皮膚疾患や尿路結石などで動物病院に行くケースが多いようです。
動物病院で獣医におすすめされるキャットフードってどんなものがある?
- ロイヤルカナン
- ヒルズ
- ジェーピースタイル
- ドクターズケア
- ブルーバッファロー
- スペシフィック
- フォルツァ10
- アニモンダ
療法食の研究が盛んなメーカーや、動物病院に対して積極的に営業をかけているメーカーをすすめられることが多いです。上記でいくと1から順番に進められることが多いです。もちろん、自分でも猫を飼っていて上記以外を紹介してくれる獣医もいますがそういった方は少ないです。
獣医は昼間は病院にきた色んな動物の対応をしています。その中で病気が見つかれば、それに見合ったフード(療法食)を処方しなければいけません。なので療法食に関する知識は必然的にみにつきます。ですが、普段食べるフードに関してはあまり知識を持っていない方が多いです。
療法食以外で獣医がすすめるキャットフードってどんなものがある?
診断の結果によります。病気の有無・再発の有無などによってすすめるフードは変わります。例えば尿路結石で病院に来た子には「メディファス」や「ピュリナワン」などをすすめる獣医もいます。
ただし、結石の大きさや種類によっては療法食が必要なケースもあります。このように獣医の考え方やその子の症状によって推奨するフードが変わります。ただ、やはりロイヤルカナンやヒルズから紹介していく獣医は多いです。
これは、療法食や特定の病気に配慮したつくりのフードが豊富に用意されている為で、獣医にとっても飼い主に提案し易いフードということです。当サイトとしても療法食に関しては獣医の指示を受けながら正しく与えることを推奨します。
ですが、健康な子が普段食べるフードに関しては当サイトを参考に、あなたの愛猫にあったキャットフードを見つけて頂ければと思います。
「獣医推奨」という明確な基準が無いので、何をもって獣医推奨とするのかがかなり難しかったです。理由については後述しますが、ここでは「総合栄養食」と表示があるものを「獣医推奨」と判断しました。