市販の中でも安全でコスパが良いキャットフードを徹底比較!

キャットフード博士
今回はコスパが良くて安全な市販キャットフードを調査しました!なかなか面白い結果になったので、スーパーやホームセンターなどでキャットフードを購入している方は参考にしてみて下さいね。

加奈子
え、そんな安くて安全なんて都合の良い餌があるの??
小太郎
もちろん安全性が高いご飯を選ぼうとすると値段は上がるにゃ!だから今回は「市販の中でマシなご飯」を探したんだにゃ!

市販のキャットフードで「安全性とコスパ」で比較!

メーカー名 ランク 得点 1日辺りの値段
ナチュラルチョイス A 90 52.8円
サイエンスダイエット C 45 55.0円
ピュリナワン C 40 39.5円
メディファス D 35 40.0円
ビューティープロ D 35 41.8円
シーバ D 30 55.0円
アイムス D 30 38.4円
フリスキー E 5 15.4円
ロイヤルカナン E 5 39.1円
銀のスプーン E 5 69.6円
ミオ E -10 17.9円
カルカン E -15 31.8円
コンボ E -45 50.1円
キャラットミックス E -45 15.6円
ねこ元気 E -45 20.7円
モンプチ E -35 42.5円
懐石 E -35 42.0円

市販の中でも安全でコスパが良いおすすめキャットフードベスト5

ピュリナワンキャットフード

ピュリナワンのグレインフリーがおすすめ!

ピュリナワンでは2018年にグレインフリーシリーズが発売されました。以前の穀物入りはCランクでしたが、グレインフリーは2位のナチュラルチョイスと同じでAランクになります。また、ネスレの通販サイトで定期購入すると20%OFFになるのでかなりお得に買えます。これはアマゾンの定期購入よりもお得なので、最も安全性が高くコスパの良いキャットフードと言えます。ちなみに、グレインフリーだと1日あたりの費用は定価だと53.7円(20%OFFなら42.5円)となります。

 
価格 【通常価格】1,880円/1.6㎏ 【30日分が500円のお試しキャンペーン中】
総合評価
備考 チキンの使用量が多い/人口添加物無添加/グレインフリーで消化に良い/コスパも良い
1㎏あたりの価格 酸化防止剤 着色料
1,175円(定期なら930円) ミックストコフェロール(ビタミンE) 不使用
香料 保存料 穀物不使用
不使用 不使用 グレインフリー
肉材料の割合 ライフステージ 肉材料の質
チキンが多め ライフステージ別 悪くはない
ピュリナワンのチキンミールには何が含まれているのか、確認したところ「軟骨と内蔵が含まれる」とのことでした。羽やクチバシといった明らかに消化の妨げとなる材料は使っていないことが分かったので、当サイトが危険視する副産物や4Dからは除外しました。

ナチュラルチョイスキャットフード

少し値段は高いけど市販の高品質ブランドとして人気

ニュートロのナチュラルチョイスは、公式サイトに定価が無いので楽天市場の価格を参照しています。実際、ペットショップなどで見ると2㎏入りが3千円を超えていることもあるので、購入先によって値段がけっこう変わります。品質に関しては問題ありません。肉の割合も豊富ですし、人口添加物も不使用です。安いとは言えませんが、安全面も考えるとコスパは悪くありません。

価格 【通常価格】2,865円/2.0㎏
総合評価
備考 魚と肉の使用量が多い/グレインフリー/コスパは悪くない
1㎏あたりの価格 酸化防止剤 着色料
1,162円(楽天を参照) ミックストコフェロール(ビタミンE) 不使用
香料 保存料 穀物不使用
不使用 不使用 グレインフリー
肉材料の割合 ライフステージ 肉材料の質
サーモンと乾燥チキンが多い ライフステージ別 副産物不使用
ナチュラルチョイスには「〇〇ミール」と書かれていますが、販売店などに確認したところ「副産物不使用」ということが分かりました。できれば公式サイトで正式に発表してくれた方が親切ですね。とはいえ、値段に対して安全性の高いキャットフードという事が分かりました。

サイエンスダイエットキャットフード

値段を除けば理想的な無添加キャットフード

サイエンスダイエットは肉材料の割合が多く見えますが、チキンとターキーを分けて、トウモロコシとコーングルテンを統一すると、肉材料よりもトウモロコシの使用量が多いキャットフードになるかもしれません。また、トウモロコシと小麦は猫が食物アレルギーを起こし易い食材でもあります。あまりコスパに優れるフードとは言えません。

価格 【通常価格】1,980円/1.8㎏(楽天を参照)
総合評価
備考 肉材料の割合が多く見える/着色料や香料などの人口添加物は不使用
1㎏あたりの価格 酸化防止剤 着色料
1,100円 ミックストコフェロール(ビタミンE) 不使用
香料 保存料 穀物不使用
不使用 不使用 トウモロコシ・小麦
肉材料の割合 ライフステージ 肉材料の質
肉が多く見える 各ライフステージ別 副産物を使用
サイエンスダイエットのキャットフードはCランクです。良くも悪くもないといった感じですね。肉材料の使用量については憶測にすぎず、本当のところはメーカーにしか分かりません。ただし、上記のようなリスクのあるキャットフードだということは把握しておいた方が良いでしょう。

メディファスキャットフード

span style=”color: #ff0000; font-size: 120%;”>値段はお手頃だけど中身もそれなりなメディファス

メディファスのキャットフードには副産物ミールが使用されている可能性があります。人間用に可食部を取り除いた後に残る骨や、骨についた微量のカス肉を高温で熱し、油分を飛ばして乾燥させたものです。たんぱく源となりますが、可食部と比べると消化に良いとは言えません。人口添加物は不使用ですが、おすすめできるキャットフードとは言えません。

価格 【通常価格】1,360円/1.5㎏
総合評価
備考 人口添加物無不使用/値段は安い/穀物を使用/肉材料の割合が少ない
1㎏あたりの価格 酸化防止剤 着色料
906円 ローズマリー抽出物 不使用
香料 保存料 穀物不使用
不使用 不使用 トウモロコシ・大豆を使用
肉材料の割合 ライフステージ 肉材料の質
トウモロコシの方が多い 各ライフステージ別 副産物使用の可能性あり
メディファスは「国産で安心」という方も少なくありません。ですが、国産だからこそ人件費も高く材料費を削らなければこういった値段でキャットフードを作れません。猫は肉食動物です。もっと良質なたんぱく源を使ったキャットフードを選んであげて下さい。

ビューティープロキャットフード

獣医師監修でも材料が…なビューティープロ

ビューティープロのキャットフードは獣医師監修ということで、栄養はとれるかもしれません。ですが、中身を見るとトウモロコシとパン粉がメインのキャットフードであることが分かります。着色料や香料などは使用していませんが、肉食動物である猫にはおすすめできるフードとは言えません。

価格 【通常価格】1,779円/1.4㎏
総合評価
備考 人口添加物は不使用/値段は高め/穀物を使用/副産物使用の可能性あり
1㎏あたりの価格 酸化防止剤 着色料
1,270円 ミックストコフェロール 不使用
香料 保存料 穀物不使用
不使用 不使用 トウモロコシ・小麦を使用
肉材料の割合 ライフステージ 肉材料の質
穀物がメイン 各ライフステージ別 副産物使用の可能性あり
同ランクのフードと比べるとやや高い印象を受けました。その割に材料は安いトウモロコシと小麦粉です。一応、肉材料も入っていますが、チキンミールなどは人間用に可食部を取った後に残る副産物の可能性が高いです。消化にも良いとは考えにくく、あまり推奨できる内容ではありません。

市販だからこそ注意したい4つの安全性

ここからは、「市販でコスパの良いキャットフード」だからこそ注意して頂きたい4つの安全性についてご紹介します。安全なキャットフードを選ぶなら、次の4つ以外にも注意して欲しいポイントはありますが、安全性を求めるとどうしても値段が高くなってしまいます。

その為、安くて安全なキャットフードを選ぶ時には次の4つだけは特に注意してチェックして下さい。これだけで大多数の市販フードは対象から外れますし、「合格となるキャットフードがどれだけ少ないか」・「ある程度の値段を出さないと安全なフードが手に入らない」ことがお分かり頂けるはずです。

Ⅰ、人口添加物の有無

一言に添加物といっても、保存料(防腐剤)・酸化防止剤・着色料・香料など様々なものがあります。ここではキャットフードに使われる添加物を3つに分けて簡単にご説明します。

Ⅰ-1、保存料(防腐剤)・酸化防止剤

当サイトが危険視する防腐剤と酸化防止剤
  • エトキシキン
  • BHA
  • BHT
  • 没食子酸プロピル

良く使われるのは上記の4つです。最近はエトキシキンを使用するメーカーは減ってきましたが、安全性が保障できず、日本では使用を認められたことがない酸化防止と防腐効果をもった添加物です。

BHAとBHTについては、安全性評価は合格し国内で人間用食品にも使用が認められています。ただ、ラットを使った実験では、過剰摂取による発がん性などの問題点も見つかっています。その為、キャットフードにも使用量が決められています。ちなみに、現在ではBHTの使用は減ってきて、変わりにBHAの使用が増えています。

没食子酸プロピルは現時点で安全評価が終わっていません。ただ、実際にはバターなどの人間用食品に既に使われています。

上記の添加物をキャットフードに使う場合、どれも使用量が決まっていて、それ以下の量であれば一生食べ続けても問題の無い量になっています。ただ、酸化防止が目的ならミックストコフェロール(ビタミンEやC)・ローズマリー抽出物など、天然の酸化防止剤もあります。

その為、当サイトでは上記の酸化防止剤を危険とし減点対象としています。代わりに天然由来成分であるミックストコフェロールやローズマリー抽出物などを使用しているキャットフードをおすすめしています。

Ⅰ-2、着色料

当サイトが危険視する着色料
  • 食用赤色3号・40号・102号・106号
  • 食用青色1号・2号
  • 食用黄色4号・5号
  • 酸化チタン
  • 紅麹色素

上記はホームセンターなどで良く見かけるキャットフードに含まれる着色料です。危険性もさることながら、そもそも猫は人間ほど色彩感覚がなく、色で食べる・食べないを判断しません。「ではなぜ着色料を使用するのか?」ですが、飼い主に美味しく見せる為です。

酸化防止剤はその名の通り、酸化を防ぐ為に使いますが、着色料は猫にとってデメリットしかありません。そもそも、猫の健康よりも飼い主からの見た目(売上)を気にしているようなメーカーが、猫にとって安全で健康的なキャットフードを作れるとは思いません。

Ⅰ-3、香料・調味料

当サイトが危険視する香料・調味料
  • 動物性油脂
  • 調味料
  • 甘味料(砂糖・ショ糖)
  • 香料(〇〇フレーバー)

動物性油脂は低品質な副産物である可能性があります。できれば「サーモンオイル」や「牛脂」など、なんの脂かはっきりと書かれているものを選びましょう。また、「調味料」や「合成調味料」などと書かれているものは何を使っているのかすらわかりません。

猫は甘味を感じるセンサーが非常に鈍い動物です。砂糖などを入れても嗜好性が高くなる訳ではないので、なぜキャットフードに使うのか分かりませんが、無駄に血糖値を上げるだけなので、砂糖などの甘味料が入っていないものを選びましょう。

香料については、合成と自然なものがあります。ただ「香料」と書かれただけものは合成の可能性があるので避けた方が良いでしょう。天然成分であれば「ナチュラルフレーバー」や「天然香料」などと書かれているケースが多いです。

Ⅱ、グレインフリー(穀物不使用)

特に注意したい穀物
  • トウモロコシ(コーンミール・トウモロコシ粉・ひき割トウモロコシ・コーン粉末・粗びきトウモロコシなど)
  • 小麦(小麦たんぱく・小麦プロテイン・小麦グルテン・ひきわり小麦・全粒小麦・パン粉・粗びき小麦・ふすまなど)
  • 大豆(きな粉・ひきわり大豆・沿いビーンミール・高野豆腐・全粒大豆・大豆ミール・大豆粉・大豆粉末・脱脂大豆など)

穀物の中でも「トウモロコシ」・「小麦」・「大豆」は、猫も食物アレルギーを起こし易い食材です。もちろん、これらの穀物にアレルギーが無ければ食べることが可能です。ただし、市販の激安フードは明らかに穀物(炭水化物)の割合が多すぎます。

猫の必須栄養素をまとめているAAFCOやFEDIAFの栄養基準には炭水化物の含有量は記載がないんです。つまり猫にとって炭水化物は必須の栄養素ではないということです。むしろ、炭水化物の割合が40%を超えると下痢やおならの原因になると言われています。

ペットフードメーカーは「トウモロコシ・小麦・大豆にも猫が必要とする栄養素が含まれているので~」と最もらしいことを買いていますが、ミネラルやたんぱく質・食物繊維は肉や野菜にも含まれています。なぜこの3つを使いたがるのか?食材の中でも生産量・流通量が多く安いからです。

炭水化物が不要という訳ではありませんが、炭水化物は野菜や果物にも含まれています。わざわざ食物アレルギーのリスクがある穀物を使う必要はないという意味です。(参考までにねずみを頭から尻尾まで食べると、たんぱく質が約55%・脂質が約38%・炭水化物が約1%と言います。)

Ⅲ、肉材料の割合

モグニャンの原材料表 メディファスの原材料表
白身魚63%、サツマイモ、豆、サーモンオイル、ひよこ豆、レンズ豆、ヒマワリオイル、フィッシュスープ、ミネラル、ビタミン、ビール酵母、オリーブオイル、アマニ、アルファルファ、バナナ、リンゴ、クランベリー、カボチャ、ダンデライオン 穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)、肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(おから)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸)、魚介類(フィッシュミール:DHA・EPA源)、糖類(フラクトオリゴ糖)、卵類(ヨード卵粉末)、シャンピニオン、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

原材料表は「使用量の多い物から順番に記載する」ルールがあります。モグニャンのようにある程度値段のするキャットフードは動物性食材の使用量が多いことが分かります。逆にメディファスのような値段の安い市販フードだと、穀物の使用量が多いことが分かります。

肉や魚は穀物と比べると値段が高いです。その為、安いキャットフードでは穀物の割合が多くなります。ですが、猫は肉食動物です。必要とする栄養の多くは肉や魚に含まれています。「 総合栄養食」と書かれていれば、穀物メインであっても猫が必要とする栄養を補える ようになっています。

ただ、草食動物に肉を食べさせるような内容のフードが、本当に猫の健康や安全につながるのかを考えると、穀物メインのフードを否定せざるを得ません。値段は高くなりますが、肉材料が最初に書かれたフードを選んであげましょう。

Ⅳ、原材料の質

ヒューマングレードの食材をつかっていたり、「副産物不使用」などと書かれているメーカーだと、上記のような低品質な食材を使うリスクは減ります。ただ、安さを求めるとどうしても材料の質も劣ります。高品質なキャットフードは、人間でも食べられる「ヒューマングレードの食材」を使って作られています。

それに対して、市販の激安フードはクズ肉を使っています。例えばチキンを例にとると、精肉工場で人間用に可食部を取り除いた後に残る「鳥ガラ」などをイメージすると良いでしょう。鳥ガラ部分にも多少は肉が残っています。

鳥ガラを煮ると油分が出ます。これが動物性油脂となり、煮た後に残ったものを乾燥・粉末化させたものをチキンミールと言います。骨入りかどうかは国によって「ミートボーンミール」など呼び名が変わりますが、日本で作られるチキンミールは骨入りです。

レンダリング工場では大きく分けて、レンダリング処理を行い生産する「動物性油脂」、油脂生成の際に発生する「副産物」と、鶏の羽毛を加水分解・真空乾燥処理を行い「フェザーミール」の生産を行っています。レンダリング処理とは、不可食部位を高温で加熱した後、搾油することにより油脂分とその残さ固形物とを分離する作業のことです。この際に高温・高圧で処理されるため、殺菌も同時に行われます。油脂分はさらに精製処理を行い、「動物性油脂」となります。搾油の際に発生する固形物はその後、粉砕・ふるいがけを行い、「動物性ミール」「肉骨粉」となります。

引用:日本ハム国内生産・処理グループ

まとめ

ここでは市販の中でも安全でコスパの良いキャットフードと、安い市販フードを選ぶ時のポイントをまとめました。ポイントについては、「市販の安いフード」ということでいくつかポイントをしぼってまとめました。

値段は上がりますが、本当に猫にとって安心・安全で健康的なフードをあげたいと思っている方は、次のページも参考にしてみて下さい。

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2018年3月10日

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